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「実形〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

実形の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
草枕」より 著者:夏目漱石
ある。眼は五分《ごぶ》のすきさえ見出すべく動いている。顔は下膨《しもぶくれ》の瓜実形《うりざねがた》で、豊かに落ちつきを見せているに引き易《か》えて、額《ひたい....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
。――問題は、この三つのものの関係が、現在、又特にわが国などに於て、どのような現実形態を取って現われているかであった。 元来歴史的に伝統されているイギリス風の....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
ヶ月形の優しい眉、高くはあるがふっくりとした鼻、それが純粋の処女の気を帯びて、瓜実形の輪郭の顔に、綺麗に調和よく蒔かれている。 小造りの体に纏っている衣裳は、....
人物埴輪の眼」より 著者:和辻哲郎
あの眼は、無雑作に埴土をくりぬいて穴をあけただけのものである。通例はその穴が椎の実形の、横に長い楕円形になっていて、幾分眼の形を写そうとした努力のあることを思わ....