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実方
「実方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
実方の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
》の民はいつの世にも、都人と見れば頭を下げる。業平《なりひら》の朝臣《あそん》、
実方《さねかた》の朝臣、――皆大同小異ではないか? ああ云う都人もおれのように、....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
仙台五色筆 仙台の名産のうちに五色筆というのがある。宮城野の萩、末の松山の松、
実方中将の墓に生うる片葉の薄、野田の玉川の葭、名取りの蓼、この五種を軸としたもの....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
曲げて、看板の灯で苦笑して、 「まず、……極めつけたものよ。当人こう見えて、その
実方角が分りません。一体、右側か左側か。」と、とろりとして星を仰ぐ。 「大木戸か....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
木戸 鐙摺《あぶみずり》、白石《しろいし》の城 笠島の郡《こおり》に入ると、
実方《さねかた》中将の遺跡、道祖神の祠をたずねなければ、奥州路の手形が不渡りにな....
「雁」より 著者:田中貢太郎
条は戯場の作り狂言のようなる事なれども、然にあらず、我が知音中村|何某、其の時は
実方津の藩中に在る時の事にて、近辺故現に其の事を見聞して、よく覚え居りて具に咄せ....
「方則について」より 著者:寺田寅彦
。自分は科学というものの方法や価値や限界などを多少でも暗示する事が却って百千の事
実方則を暗記させるより有益だと信じたい。そうすれば今日ほど世人が科学の真面目を誤....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
、宗教に関するかぎり、これをどういうようにみるかというようなこと、つまり社会の現
実方面のことを宗教的立場に立って、どういうようにみるかということについても話した....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
臚館《こうろくゎん》 宗鑑《そうかん》に葛水《くずみづ》たまふ大臣《おとど》かな
実方《さねかた》の長櫃《ながびつ》通る夏野かな 朝比奈が曽我を訪ふ日や初鰹《はつ....