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実明
「実明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
実明の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
だ、と打明けて、御主人の意見にお任せなさい。私もまた卑怯な覚悟じゃありません。事
実明かに、その人の好まない自分の許へ令夫人をお寄せ申すんだから、謹んで島山さんの....
「運命」より 著者:幸田露伴
あえず、復仰ぎ視ること能わず、退いて其由を申し、さて後自経して死にけり。こゝに事
実明らかになりしかば、建文帝を迎えて西内に入れたてまつる。程済この事を聞きて、今....
「山本有三氏の境地」より 著者:宮本百合子
五年。松竹キネマ製作の映画「坂崎出羽守」は戯曲「坂崎出羽守」の著作権を侵害せる事
実明白なるにより、劇作家協会の後援を得て社長大谷氏を訴う。国民文芸会有志の熱心な....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
らずも山口屋善右衞門に助けられ、此の家に奉公をいたして居りましたが、多助の行いの
実明なのに、主人は素より奉公人一同が感心致しました。其の多助の気の利くことは、主....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
過去の災難に刻みつけられた多少の危倶がまじっていないでもなかった。つまり、今は確
実明白な幸福と見えるものも、まもなくはかない夢となって消え失せ、深刻な、はてしな....
「旧藩情」より 著者:福沢諭吉
せられたることなし。故にこの市学校を設立するにも、真に旧藩地一般のためにするの事
実明白にして、何等の陋眼《ろうがん》をもってこれを視《み》るも、上士を先《さき》....