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実況
「実況〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
実況の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
れが十四、十五の両日であることは、わたしも子どもの時から知っていたが、一度もその
実況を観たことが無いので、天気のいいのを幸いに、俄かに思い立って深川へ足を向けた....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
行きをあきらめた。そしてひそかにまたパリへ出かけようと決心した。パリのメーデーの
実況も見たかった。もう一カ月ばかり続けているミディネット(裁縫女工)の大罷工も見....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
重なる挨拶をうけようとは、余の予期せざりしところである」 と博士は、折から空襲
実況中継放送中のBBCのマイクを通じて、訪問の初挨拶をしたのであった。 接伴委....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
女幽霊をうつそうとして競争で追いかけまわす、放送局では女幽霊の呻り声を録音して、
実況中継放送をしますなどといいだすものだから、女幽霊の妙な人気は日毎に高くなる。....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
いましょう。その点は充分お含みを願って置きます。機会がありましたら、誰かの臨終の
実況を査べに出掛て見ても宜しうございます。ここに申上げるのはホンの当時の私が観た....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
天幕のすきまからはいつてくる風にあおられて波のようにうねる映写幕には日露戦争の
実況(?)が写つていた。 我々は観客席(といつてもそこは材木と布でしきられた何....
「神経」より 著者:織田作之助
報の型を聴いていると、うんざりさせられた。戦争が終って間もなく、ある野外音楽会の
実況放送があったが、紹介の放送員はさすがに戦争中と異った型を出そうとしたらしく、....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
にその意を果たさずして帰京せり。(未完) 以上は、このたび郡内に起これる怪事の
実況なるが、これよりいささか、この怪事に関する予の意見を略陳せんとす。ただし、そ....
「迷信解」より 著者:井上円了
中するようになり、その影響が五官および手足の上に現れ、いわゆる狐惑または狐憑きの
実況を示すに至るのじゃ。つまり、狐の観念すなわち思想が中心となりて、身心の一部も....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
り起こるならんと想像せしゆえんなり。すでにして余、昨夏豆州に遊び、その地の流行の
実況を捜索して、はじめてその説の真なるを知る。 一昨昨年ごろのこととかや、アメ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
し立てるという未曾有の騒擾を演出したので、他の観客もおどろかされた。わたしはその
実況を見ていないので、今ここにその詳細を語ることは出来ないが、なんでも劇評家の招....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
んだ訳でありました。まずチベット政府なり国民なりの英領インド政府に対するところの
実況について、私の観察したところはこれ位にしておきます。
ロシア政府は北....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
時、ヤソ教隆盛の地をかぞうるときは、人みな米国を呼びて第一指を屈す。しかしてその
実況、すでにかくのごとし。ほかの地方に存するヤソ教、推して知るべきなり。 米国....
「西航日録」より 著者:井上円了
宗教も、今後は国家的主義と進取的方針とをとるの急要を感ずるなり。 余、インドの
実況を見て、左のごとく所感を述ぶ。 まゝ親の下で苦む印度人 孤児が親ある国を恋し....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
合にて英国を経由し、欧州を歴訪したれば、その紀行を本書中に加え、もって欧州最近の
実況をも読者に紹介することとなせり。 本書刊行の目的は、わが同胞をして、今後ま....