実用[語句情報] » 実用

「実用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

実用の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
てある程度までの効果を挙げることができたのだ。新井田氏はその成功に喜び勇んで早く実用的な機械の製作にかかりたいとあせるのだけれども、渡瀬にとってはそれはさして興....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
れわれの心に常に抱いているところの思想を後世に伝える道具に相違ない。それが文学の実用だと思います。それで思想の遺物というものの大なることはわれわれは誰もよく知っ....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
とか、煽動家とかいうような典型の人には、かかる傾向が極めて多くあり易い。 全く実用のためにのみ造られた真四角な建築物一つにもそこに個性の表現が全然ないというこ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ンド人の考え/「虚無」からの創造/スカンジナビアの創造に関する詩 ※ 時間算定の実用価値/時の計測器としての太陰/時間計測の目的に他の天体使用/長い時間の諸周期....
猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
愛を増す所の小猫には、他の色よりも赤が好い、猫も喜び吾々が見ても可愛らしい、猫を実用的に飼育する人は兎も角、之を愛して飼育する人の心得べき点と信ずる、又実用的に....
海底都市」より 著者:海野十三
ら。 断崖の下は、かなりひろく平《たい》らにならされていて、芸術的ではないが、実用向きの幅《はば》のひろいセメント道路が出来ていた。仕事の早いのには全くおどろ....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
お買上げさ。 ――ご紋は―― ――牡丹―― 何、描かせては手間がとれる……第一実用むきの気といっては、いささかもなかったからね。これは、傘でもよかったよ。パッ....
発明小僧」より 著者:海野十三
言半句も疎かにすることなく、含味熟読あらむことを。 パチンコの発明 昭和二年実用新案広告第一一六七七号(類別第一十五類五、銃弓及射的玩具)――出願人、東京府....
わが妻の記」より 著者:伊丹万作
の置き方、並べ方はことごとく彼女の抱いている美の法則によつて支配されているので、実用上の便宜というものは一切無視される。どんな不便を忍んでも彼女は自分の美を守り....
科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
、この名案が考え出されたのです。 しかし科学は矢張り臍まがりで、この方法はまだ実用に遠く、金には成るには成るが、顕微鏡で探さねばならぬ程ですから、費用仆れで金....
十年後のラジオ界」より 著者:海野十三
えるのだい。」 「それは無線遠視――つまり、『眼で見るラジオ』というのが完成して実用されるからだ。無線遠視は冥土に於いては夙に発達している。地獄の絵を見ると、お....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
は、だれでもない、親愛なる同胞諸君であつたことを私は忘れない。もともと、服装は、実用的要求に幾分かの美的要求が結合したものであつて、思想的表現ではないのである。....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
うな人には嬰児は何の用に立つのかと答えたい。始めて塩素をシールが発見した時には、実用にならなかったので、いわば嬰児であった。しかしこの嬰児が大きくなって、力づい....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
るなり。例えば汽船、汽車のごとし。西洋の舟車を買ってこれをわが国に用うるも、その実用あるにいたりては同一なり。しかるに社会的の文明、別して精神上の文明は、平易即....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
三盛舎から三成社に改めた。ちょうどこのころ、私が苦心して組立てた機械とその製法が実用新案特許を出願して認可されたので、製品の名も“特許段ボール”として市場に出す....