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「実親〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

実親の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
ア棄児です」 柳「お前さんがエ」 長「へい、私の実の親ほど」 と云いかけて実親の無慈悲を思うも臓腑が沸かえるほど忌々しく恨めしいので、唇が痙攣り、烟管を持....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
ことを知っている。要するに、表面は空しく見せてその実豊かに、表面は無愛想でもその実親切を貴ぶのが小諸だ。これが生活上の形式主義を産む所以であろうと思う。上田へ来....
子猫」より 著者:寺田寅彦
断も記憶も持ち得ないし、また帰宅しても人間に何事も話す事のできないような患者に忠実親切な治療を施すという事があたりまえではあるがなんとなく美しい事のように思われ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
シュルツに会いに行かないで、そのまま去ってしまおうと考えていたが、すぐに老人の誠実親切な魂を感じて、彼を愛しだした。家に着くまでにはもう、二人は種々なことをたが....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
すべきなれども、其教訓いよ/\厳重にして之を守ることいよ/\窮窟なる其割合に、内実親愛の情はいよ/\冷却して内寒外温、遂に水臭き間柄となるは自然の勢にして、畢竟....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
もいゝ、己が云う所があるから、黙っていろ、扨これは実の母親でござりやす、あんたも実親が知んねえから、自分の娘にして居たんだろうから、実親が知れたら返すだろうねえ....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
武蔵は吉岡の子で、肥後の加藤家に流浪して来て、宮本武右衛門という者の養子になり、実親の仇を討って、巌流島の仇討というものを天下にとどろかせるという筋。 花筏の....