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実証主義
「実証主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
実証主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
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「読書法」より 著者:戸坂潤
如きに依れば、飽くまでも自然科学的認識即ち科学的認識に立とうとする態度が、一般に
実証主義だというので、マルクス主義なども
実証主義と同じに取扱われて居る。 C....
「科学論」より 著者:戸坂潤
あり、従ってつまり哲学なるものの存在理由は終局に於てなくなるのであるが、そういう
実証主義と科学乃至自然科学の万能主義とに、まずアカデミシャンとしての身辺の不安を....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
根柢に横たわっていたものであるが、それに自然科学的だというのである。 (尤も所謂
実証主義だという点だけでいいのである。) で自然科学的範疇が実証的だとして、一....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
別したか、即ち宗教・形而上学と実証的知識とを如何に峻別したか、それが又如何に、反
実証主義的・歴史主義的方向に於てであったか、などに就いては第五章を見よ。なお第四....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
々批判というものを実証に対立させて、消極的な労作にしか数えない場合が多いが、之は
実証主義の安易な知恵に発するものだ。無論又、力量のないくせに眼だけ沃えた傍観者の....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
ということを注意せねばならぬ。 今日の――観念論的――哲学を人々は広義に於ける
実証主義――それは十八・九世紀に至って思想界を圧倒的に席巻し始めたものだ――に対....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
る、そういう実証の作用として、理解されねばならなくなるのである。
A・コントの
実証主義は一つの形而上学的哲学としては無論根本的な非難を免れないけれども、実験な....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
学は、デュルケムの観点を、より形式的にであるが、カントの批判に向かって集中した。
実証主義が之ほど先験主義の弱点に肉迫した場合は珍しい(彼は『純粋理性の批判』の代....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
呼ばれる。 四 科学的世界観として近世の思想史に登場して来たものは、まず第一に
実証主義である。コントに於ける
実証主義は批評(消極・否定)に対する実証(積極・肯....
「辞典」より 著者:戸坂潤
、感覚生理学者にして哲学者。キルヒホフ(Kirchhoff)に酷似した現象主義(
実証主義の一規定)が彼の思想の一つの特色をなす。人間の感覚は同時に「世界の要素」....
「科学的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
会科学との相違は、常識にぞくする。現代唯物論は実証的精神によって貫かれているが、
実証主義は一種の現代観念論に数えられるのである。 科学的精神は真のである。事物....
「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」より 著者:戸坂潤
言葉が通用し始めるようになった。 元来文学主義と云うカテゴリーは、批判主義とか
実証主義とかいうカテゴリー見たいな意味では、之まで存在しなかったのである。ゴーリ....
「少年文学私見」より 著者:豊島与志雄
、大袈裟に云えば現実を、じっと眺めそして見て取るだけの視力をもっている。これは、
実証主義的精神の、また唯物論的精神の、遺産を得ているからであろうか。更になお、科....
「西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
。『桜陰比事』の「四つ五器かさねての御意」などもそうした例であると同時に、西鶴の
実証主義を暗示するものと見られる。 彼の
実証主義写実主義の現われとしてその筆に....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
れを良心の叫びだなどというのは旧時代の思想だときめてしまった。科学万能の時代だ。
実証主義の世の中だ。良心の幽霊なんか過去の忘却の中へ消え失せろ。老人どもがやかま....