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実録
「実録〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
実録の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運」より 著者:芥川竜之介
かぶらず、曳かれて参ります。どうも物盗りを捕えて、これからその住家《すみか》へ、
実録《じつろく》をしに行く所らしいのでございますな。
「しかも、その物盗りと云う....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。「その途中で、女房の身を投げるところでも抱き止めれば芝居がかりになるのですが、
実録じゃあそう巧くは行きませんよ。はははははは。ともかくも木場へ行って、次郎八と....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ら年寄りはいつでも憎まれる。はははははは」 芝居の話がだんだん進んで、天一坊の
実録話に移って来た。 「天一坊のことはどなたも御承知ですが、江戸時代には女天一坊....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
定次郎の方にもいろいろの疑いがかかって、面白い探偵小説が出来上がるんでしょうが、
実録ではそう巧く行きませんよ。ははははは。ただちっとばかりわたくしの味噌をあげれ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
しろ随分入り組んでいる話で、ちょいと聴くと何だか嘘らしいようですが、まがいなしの
実録、そのつもりで聴いて下さい。昔と云っても、たった三四十年前ですけれども、それ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
とをまじめで申し上げると、なんだか嘘らしいように思召すかも知れませんが、まったく
実録なんですからその積りで聴いてください。その人形使いのうちに若竹紋作と吉田冠蔵....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
欲す(一七)。 茶経の残りの章は、普通の喫茶法の俗悪なこと、有名な茶人の簡単な
実録、有名な茶園、あらゆる変わった茶器、および茶道具のさし絵が書いてある。最後の....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
潤色を加えると、まったく面白い小説になりそうですね」と、私は云った。 「なにぶん
実録は、小説のように都合よく行きませんからね。こうすれば面白くなるだろうと云って....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
らをふくに限る。」と笑ったそうです。なんだか作り話のようですが、これはまったくの
実録ですよ。 老人の話が丁度こゝまで来たときに、表の門のあく音がして三四人の跫....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
かした末のことで、来客は交るがわるにいろいろの話をして聞かせた。どの人の話もみな
実録だというのである。 そのうちに、ド・ラ・トール・サミュールの老侯爵が起ちあ....
「牛」より 著者:岡本綺堂
どく不思議がったものさ。これで小雛が丑年の生れだと、いよいよ因縁話になるのだが、
実録はそう都合よくゆかない。」 昭和十一年十二月作「サンデー毎日」....
「馬妖記」より 著者:岡本綺堂
代の大熊が出たと書いてある。ドイルのはもちろん作り話であろうが、これはともかくも
実録ということで、その証拠品まで残っているのだから面白い。....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
写本があった。これがまた定って当時の留書とかお触とか、でなければ大衆物即ち何とか
実録や著名の戯作の抜写しであった。無論ドコの貸本屋にも有る珍らしくないものであっ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
あるかを想像して、ひそかに涙をぬぐう老人もあった。 歌舞伎座は桜痴居士改作の「
実録忠臣蔵」で、中幕には「太功記」十段目が上場された。中村鴈治郎はこのとき初めて....
「四谷怪談異説」より 著者:岡本綺堂
四谷怪談といえば何人もおなじみであるが、扨その
実録は伝わっていない。四谷左門町に住んでいた田宮伊右衛門という侍がその妻のお岩を....