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「客好き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

客好きの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
五条」を口の中に繰り返し、マッグの家《うち》へ急いでゆきました。哲学者のマッグは客好きです。現にきょうも薄暗い部屋《へや》には裁判官のペップや医者のチャックや硝....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
折れ、雪折れ、あるいは枝卸しなどの見回りをしているような人であった。半蔵らはこの客好きな名主の家に引き留められて、佐久の味噌汁や堅い地大根の沢庵なぞを味わいなが....
碁の手直り表」より 著者:菊池寛
の秋頃、倶楽部へは社の連中が、あまり行かなくなった。直木は、だまっているくせに、客好きなので、客が多い方が好きなので、執筆の邪魔になっても、お客が来た方がよかっ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
疲れ方はひどいものです、ですからお客は生理的に御免をこうむりたく、今度ばかりはお客好きの私も願い下げです。御心配下さることもいらない程です。あなたのお薬のことは....
決闘」より 著者:神西清
、今にだんだん大きな樹蔭を作るようになるだろうと思い、チェルケース人〔〕は正直で客好きな種族だなどと思うのだった。そして『このコーカサスがラエーフスキイの気に入....
田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
一葉は、あの細っこい体で、一文菓子《いちもんがし》の仕入れにも行くのだそうだが、客好きで、眉山《びざん》などから聞くと不断《ふだん》は無口だが、文学談になると姐....