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「宣布〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宣布の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
プロパーや古典学に於ける「理解」から独立化して、やがて一切の人間的認識の本質だと宣布され始めるのである。 この跳躍の最初の準備は恐らくドロイゼン(J. G. ....
社会時評」より 著者:戸坂潤
安があるからと云って、こういう式が行われたのでは断じてない。こうした期待や信任を宣布するためにこそこの式は行われたのだ。 併し念には念を入れなければならない。....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
されてある。 今の時代は末法濁悪の時代であり、この時代と世相とはまさに、法華経宣布のしゅん刻限に当っているものである。今の時代を救うものは法華経のほかにはない....
経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
その価値を確保するために正金で支払われなければならぬという必要はなく、本位として宣布された金属の価値に従って紙幣量が調節されねばならぬことが必要であるに過ぎない....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
に説くという形式によって居るが、その実居士の胸奥に漸く纏った自己の俳句観を天下に宣布したものであった。 居士は二十八年の冬はもう東京に帰っていた。松山からの帰....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
するところの心得にてもあれば、いまはその命令の遵守さるべく注意を深め、再びそれを宣布するにとどめて宜しかるべし」 第二段には、巨大な税金の徴収が必要で、それも「....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
るが、日置弾正のそれは、自身の修行を目的とするよりは、日置流の自己の工夫を、世に宣布するという方が目的の重要であったようである。 大勢の門下を連れ、厳しい弓具....
柳生月影抄」より 著者:吉川英治
厳密にした。また、安宅丸その他の巨きな兵船を造らせた。また、武家法度をやかましく宣布した。また――大目付の職制を新たに設け、諸国に無数の隠密を放った。 これで....
山の人生」より 著者:柳田国男
きて、魔障盗賊を退ける目的の外に出なかった。今こそ狼は山の神の使令として、神威を宣布する機関に過ぎぬだろうか、もし人類の宗教にも世に伴う進化がありとすれば、かつ....