宣明[語句情報] »
宣明
「宣明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宣明の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
能力は白人種の最優秀者に優るとも劣らないのみならず、皇祖皇宗によって簡明に力強く
宣明せられた建国の大理想は、民族不動の信仰として、われらの血に流れている。しかも....
「読書法」より 著者:戸坂潤
れる部分も多いが、それにしても訳者も云っている通り、ルナンの其の後の仕事の方針を
宣明したものとして、大いに価値のある文献なのだが、それが半分では、全く雑本として....
「伸子」より 著者:宮本百合子
説明するより、伸子自身先ず、私はもう彼が愛せない、どうしても妻であるのは厭だ、と
宣明する勇気だけが必要なのだ。どんなにすかされても、忠実な彼の妻として生涯を過せ....
「姑と嫁について」より 著者:与謝野晶子
その苛酷な干渉を諫止して、夫婦の間の生活は専ら夫婦の間で決すべきものであることを
宣明しなかったのであろう。母を尊敬し併せて妻を愛重する文明男子がこの際に取るべき....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
点に触れず、これを以て国民その道に迷う。……我党はこの際政府が機関説排撃の方針を
宣明し以て院議に副ふべきを要する」と。 「国民その道に迷」っているかも知れぬが、....
「埋もれた漱石伝記資料」より 著者:寺田寅彦
要ではないかと思うのである。敵の証言が味方のそれよりもかえって当人の美点を如実に
宣明することもしばしばあるのである。 ただいずれの場合においても応用心理学の方....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
していた。紙屋のほうは少しきまり悪がって、クロポトキン流の寛容をねちねちした舌で
宣明しながら、力ない自己弁護をしていた。 レーネットとエマニュエルとは友だちだ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
く、この困難が完全に排除されるほど私にとって愉快のことはないということを、ここに
宣明しておく次第である。 『私が述べようとする最も重要な議論は確かに新奇なもので....
「和算の社会的・芸術的特性について」より 著者:三上義夫
知られたものも少なく、かつさまで見るべきものはなかったらしい。暦法上において一の
宣明暦を採用して七、八百年という長い年期間にわたって、ついにこれを改変しなかった....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
、仏一代の教えを判別して分類し、自分は何れの部分に依って宗派を立つるということを
宣明する。これが宗旨を立つる上に最も必要な仕事である。これを「判教」と名付ける。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
”と申す貨幣なのだぞ。……“銭五百|文也、記録所ノ頭人、造楮幣使、中御門ノ宰相|
宣明”と、お花判まで刷ってあるのが読めないか」 「…………」 「ははあ、文盲とみ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
納言|公重 御子左為定 四条|隆資、同、隆光 左中将|定平 中御門ノ宰相
宣明 園の中将|基隆 甘露寺|左大弁藤長 一条ノ頭の中将行房 坊門の清忠....