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室咲き
「室咲き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
室咲きの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「病室の花」より 著者:寺田寅彦
の花を一束持って来てくれた。適当な花瓶がなかったからしばらく金盥へ入れておいた。
室咲きであるせいか、あのひばりの声を思わせるような強い香がなかった。まもなく宅か....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
。いわゆる磨かぬ宝玉じゃ……南条右近の三男と云うがこれは少々|眉唾物だ。都育ちの
室咲き剣術、なかなかもってそんなものではない……山から切り出した石材そっくり恐ろ....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
した。たくさんの花束が送られた中に、アリーからのがあった。それが、ふじ色一色の温
室咲きのスイトピーであった。蘭だとかばらだとか、高価な花とちがうのに、その一色だ....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
リームが、赤と白と二皿、お菓子、果実、フランスボンボン、そして、食卓の上には、温
室咲きの大きな花束がありました。 「妖精が下すったの?」と、エミイ。すると、ベス....
「叔父」より 著者:豊島与志雄
……。」 それきり喜代子は黙り込んで、どうにか菜の花を生けてしまった。 その
室咲きの余り匂わない菜の花を見い見い、中野さんは大きな紫檀の机に向って、いい気持....