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室戸岬
「室戸岬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
室戸岬の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「壊滅の序曲」より 著者:原民喜
なだ》に添って紀伊水道の方へ進む。が、その編隊から、いま一機がふわりと離れると、
室戸岬《むろとみさき》を越えて、ぐんぐん土佐湾に向ってゆく。……青い平原の上に泡....
「颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
時に進行速度がだんだんに大きくなり中心の深度が増して来た。二十一日の早朝に中心が
室戸岬附近に上陸する頃には颱風として可能な発達の極度に近いと思わるる深度に達して....
「初旅」より 著者:寺田寅彦
それも押詰まった年の暮であったと思う。自分よりは一つ年上の甥のRと二人で高知から
室戸岬まで往復四、五日の遠足をした。その頃はもちろん自動車はおろか乗合馬車もなく....
「東上記」より 著者:寺田寅彦
ようやく動揺になれて心地やゝすが/\しくなり、半ば身を起して窓外を見れば船は今|
室戸岬を廻るなり。百尺岩頭燈台の白堊日にかがやいて漁舟の波のうちに隠見するもの三....
「海神に祈る」より 著者:田中貢太郎
事場であった。海岸線が欠けた※の形をした土佐の東南端、俗にお鼻の名で呼ばれている
室戸岬から半里の西の室戸に、古い港があって、寛文年間、土佐の経世家として知られて....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
味噌汁 ×唐辛佃煮 ×菜漬 菜漬 (×印をお弁当に入れる) (十一月五日、
室戸岬へ) おほらかにおしよせて白波 ごろごろ浜 水もころころ山から海へ 銃後風....
「瀞」より 著者:佐藤垢石
釣友である探偵小説家の森下雨村を訪ねることにしたのである。神戸から夜の船に乗り、
室戸岬の鼻を船がまわる頃は、もう太陽が太平洋の波の上へ昇っていた。私は、明治四十....