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「室津〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

室津の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
すことにした。九郎右衛門は渋りながら下関から舟に乗って、十二月十二日の朝播磨国|室津に着いた。そしてその日のうちに姫路の城下|平の町の稲田屋に這入った。本意を遂....
十二支考」より 著者:南方熊楠
朝臣の一行が土佐を出てより海上の斎忌《タブー》厳しく慎みおりしに、日数経てやっと室津《むろのつ》に着き、「女これかれ浴《ゆあ》みなどせむとて、あたりの宜しき所に....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
《うた》われた。遊女屋としてやや体《たい》を成しかけたのは、播州《ばんしゅう》の室津《むろつ》あたりであろうとのことです。 平家が亡《ほろ》んで、辛《かろ》う....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
〕 山部赤人 山部赤人が、辛荷島を過ぎて詠んだ長歌の反歌である。辛荷島は播磨国室津の沖にある島である。一首の意は、島かげを舟に乗って榜いで来ると、羨しいことに....
初旅」より 著者:寺田寅彦
は物部川を渡って野市村の従姉の家で泊まって、次の晩は加領郷泊り、そうして三晩目に室津の町に辿り付いたように思う。翌日は東寺に先祖の一海和尚の墓に参って、室戸岬の....
海神に祈る」より 著者:田中貢太郎
一 普請奉行の一木権兵衛は、一人の下僚を伴れて普請場を見まわっていた。それは室津港の開鑿工事場であった。海岸線が欠けた※の形をした土佐の東南端、俗にお鼻の名....