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室生犀星
「室生犀星〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
室生犀星の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「骨を削りつつ歩む」より 著者:佐左木俊郎
だけで書くことが出来なかったので、作家になることを断念しようと思った。で或る日、
室生犀星《むろおさいせい》氏を訪ねて「顔を紅める頃」という短篇小説を見てもらった....
「秋の暈」より 著者:織田作之助
いまは焼けてしまったが、ここの油屋は昔の宿場の本陣そのままの姿を残し、堀辰雄氏、
室生犀星氏、佐藤春夫氏その他多くの作家が好んでこの油屋へ泊りに来て、ことに堀辰雄....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
ーだというならいってもいいのだ。 四 人民派と人民戦線 仮に武田麟太郎と
室生犀星との間に、もし共通点があるとすれば、それはいずれも軽風俗の文学だという処....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
していた。 藤堂は太平洋画会へ通っていたし、私は早大文科の予科にいたのである。
室生犀星氏が、この藤堂と友人で、びっこの詩人と二人、よく、室生氏を訪問に行ってい....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
、紐を前で長く結んでいる艶歌師の四角い顔が、文章|倶楽部《クラブ》の写真で見た、
室生犀星《むろうさいせい》と云うひとに似ている。
路地をはいってゆくと、湯がえ....
「明日の言葉」より 著者:宮本百合子
は説明を要しない。文芸懇話会賞というものをその作「兄いもうと」に対しておくられた
室生犀星氏は、自身の如く文学の砦にこもることを得たものはいいが、まだ他人の厄介に....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
っと永い間、殆《ほとん》ど約十年間を要した。健脳な読者の中には、ずっと昔、自分と
室生犀星《むろうさいせい》等が結束した詩の雑誌「感情」の予告に於《おい》て、本書....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
この点文芸懇話会も之と少しも変らないのである。 例えば文芸懇話会が、横光利一や
室生犀星の代りに、島木健作にでも文芸賞を与えたとしたらどういうことになるか。仮に....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
なって小説の修業をしているような文学青年は、ペンをすてて戦場へ赴くべきだといった
室生犀星をはじめとして、能動精神をとなえた作家のすべてをひっくるめて、文学は戦争....
「文学的自叙伝」より 著者:林芙美子
ょう。私はその頃新潮社から出ていた文章|倶楽部《くらぶ》と云う雑誌が好きでした。
室生犀星《むろうさいせい》氏が朝湯の好きな方だと云うことも、古本屋で買った文章倶....
「日映の思い出」より 著者:坂口安吾
たのである。 あるときU氏に会うと、U氏は旅行から帰ったところで、旅行中読んだ
室生犀星の「巴」という小説が短篇芸術映画の筋になるような気がしたが、と言う。義仲....
「出来上った人」より 著者:芥川竜之介
室生犀星はちゃんと出来上った人である。僕は実は近頃まであの位
室生犀星なりに出来上....
「人の首」より 著者:高村光太郎
は交友が少ないので多く知らないが、詩人では千家元麿氏の首に無類な先天の美がある。
室生犀星氏の首には汲めども尽きない味がある。彼の顎と眼とは珍宝である。ヨネ ノグ....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
芭蕉に見るような人生観や、主観の強いポエジイがないからだと言うことだった。友人|
室生犀星《むろうさいせい》君も、かつて同じような意味のことを、蕪村に関して僕に語....
「軽井沢にて」より 著者:正宗白鳥
女をもっと美しくいい人間に作り上げ、それ等の心々をも描いているようで面白い。詩人
室生犀星氏は、「軽井沢では煙草を吸うのも贅沢だ」ということを云って、この高原で吸....