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室隅
「室隅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
室隅の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
たので憊《つか》れてしまった、それから巨人の家に往って宿ると縫工夜間寝床に臥せず
室隅に臥す、巨人知らず闇中《あんちゅう》鉄棒もて縫工を打ち殺さんとして空しく寝床....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
られたが、もの静かに去った。男は外国織物と思わるる稍堅い茵の上にむんずと坐った。
室隅には炭火が顔は見せねど有りしと知られて、室はほんのりと暖かであった。 これ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
娶婦。山東の臨邑県では鼠忌という。江南の懐寧県では、豆、粟、粳米等を炒《い》って
室隅に擲《なげう》って鼠に食わしめ、炒雑虫(虫焼き)といい、この晩は鼠の事を一切....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
いか、と云いつつ背面へ廻って羽織を脱がせ、立ちながら腮に手伝わせての袖畳み小早く
室隅の方にそのままさし置き、火鉢の傍へすぐまた戻ってたちまち鉄瓶に松虫の音を発さ....