宮城野[語句情報] » 宮城野

「宮城野〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宮城野の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
り、二十五日夕「昭和の御大典奉祝を如何に記念すべきや」二十六日夕「ゆかしなつかし宮城野信夫」の二題を演じ、其帰途福島市に立寄り、福島民報社長中目《なかのめ》氏と....
突貫紀行」より 著者:幸田露伴
きよ》の塩釜《しおがま》で せんじつめたりふところの中 はらの町にて、宮城野《みやぎの》の萩《はぎ》の餅《もち》さえくえぬ身の はらのへるのを何....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
(昭和7・6「都新聞」) 仙台五色筆 仙台の名産のうちに五色筆というのがある。宮城野の萩、末の松山の松、実方中将の墓に生うる片葉の薄、野田の玉川の葭、名取りの....
縮図」より 著者:徳田秋声
系譜の一巻を卓上に繰りひろげ、平家の残党として、数百年前にこの土地に居つき、爾来宮城野の豪族として、連綿数十代の血統の絶えなかったことから、夙く良人に別れて、一....
相馬の仇討」より 著者:直木三十五
となるとそんな事をして仇討したのは極く稀である。俗書に伝えられているのはこれと「宮城野信夫の仇討」位のもので、行馬《こうば》の中での晴の勝負など滅多と無かった。一例として挙げておく。....
傾城買虎之巻」より 著者:直木三十五
作であって、庵《いおり》の壁に書いてあった一首の中《うち》だというのである。 「宮城野|信夫《しのぶ》」なる話が全然架空の事実で、大田蜀山人の例の手紙――手紙な....
惜別」より 著者:太宰治
墓などを訪れて、何か深い意味ありげに一礼して、その他、榴ヶ岡、桜ヶ岡、三滝温泉、宮城野原、多賀城址など、次第に遠方にまで探索の足をのばし、とうとう或る二日つづき....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
うと心がけた高橋玉蕉女史をたずねると、これも難なく――これは大きな商家で、女史は宮城野の別宅にいるとのことですから、改めてそこをたずねると、ちょうど在宅でもあり....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
「ねえお武家様」と女は云った。「江戸のお方でございましょうね」 「ナーニ、奥州は宮城野の産だ。……そなたこそ江戸の産まれであろうな」 「房州網代村の産でござんす....
剣侠」より 著者:国枝史郎
こえ、藩中の思惑、柔弱らしくて心苦しい」 こう云って主水は承知しなかった。 「宮城野、しのぶは女ばかり、姉妹二人で父の敵を、討ち取ったではござりませぬか」 2....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
送られた運上金《うんじょうきん》、馬つきできたやつを十人の送り同心もろとも箱根の宮城野ですりかえて一万二千両。……このへんは序《じょ》の口《くち》で、まだまだ後....
文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
り、東北の山は横はれり、紫苑の花萩の花女郎花もしくは秋草野花をもてかざりとなせる宮城野の一望千里雲烟の間に限り無きが如きは、独り東北の地勢にして中国に見るべから....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
年に二度開花する変わりものがあることが知られたが、今その珍らしい一例は、相州箱根宮城野村なる勝俣某の邸内にあるもので、これはかつて沢田武太郎君(今は故人となった....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
見る。蕪村の句には 夕風や水青鷺の脛を打つ 鮓を圧す我れ酒|醸《かも》す隣あり宮城野《みやぎの》の萩|更科《さらしな》の蕎麦にいづれ のごとく二五と切れたる....
機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
または、総領事館であるかそれはすべてあなたの御想像に任せます。しかし名だけは仮に宮城野総領事夫人とでもいたしておきましょうか。某夫人では余りに漠然としてしまいま....