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宮女
「宮女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宮女の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白髪小僧」より 著者:杉山萠円
か》な美しさも藍丸王の御眼に留《と》まって、王様のお付の中《うち》で一番位の高い
宮女として宮中に置く事に定《き》まり、又|他《た》の四人の女も王様のお側付となっ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
横たわっているのが見いだされる。 伝えていう、月夜雨夜にここを過ぎると、凄麗の
宮女に逢うことがある。
宮女は笛を吹いている。その笛の音にひかれて、
宮女のあとを慕....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
とする事もをかしかりけり」。打ち解けて人に聞かるるほど垂れ流したのだから、これは
宮女立ち小便の証拠らしくもある。それはさて置き、曠野城の嫁入り前の女子が昼間|稠....
「婦人の創造力」より 著者:宮本百合子
原家出身の中宮が、政策のために自分の周囲に文学の才能ある婦人を召しかかえた、その
宮女の一人であったという現実を率直に語りはしなかったでしょう。紫式部はこれだけの....
「女性の歴史」より 著者:宮本百合子
送りこむときその親たちは、政治的権力を社光的場面で確保するために文学的才能のある
宮女をその娘たちの周囲においた。装飾と防衛をかねて。その女主人を飾り、優秀な
宮女....
「蓮花公主」より 著者:田中貢太郎
竇はそこで礼をいった。王は学士や大臣に命じて宴席に陪侍さした。酒が闌になった時、
宮女が進み出ていった。 「公主のお仕度がととのいました。」 供に三、四十人の宮....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ことをやめて琴の音に涙を流していた。漢帝が北夷《ほくい》の国へおつかわしになった
宮女の琵琶《びわ》を弾いてみずから慰めていた時の心持ちはましてどんなに悲しいもの....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
さみ立ち向ひ射る的形は見るにさやけし」(巻一・六一)があるから、持統天皇に仕えた
宮女でもあろうか。真神の原は高市郡飛鳥にあった原で、「大口の」は、狼(真神)の口....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
わち天のキスラル・アガは、神にささげられた魂の宮殿を閉鎖し監視していた。修道女は
宮女であり、牧師は宦官《かんがん》であった。信仰熱き女らは、夢のうちに選まれてキ....
「怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
という説もあるが、本社祭神は大己貴命、相殿として素盞嗚尊、伊弉冊尊、瓊々杵尊、大
宮女大神、布留大神の六座(現在は大国魂神社)。武蔵では古社のうちへ数えられるのだ....
「動物園の一夜」より 著者:平林初之輔
虎も豹《ひょう》もごろりと横になって寝ている。孔雀《くじゃく》は妍《けん》を競う
宮女《きゅうじょ》のように羽根をひろげて風の重みを受けておどおどしている。象は退....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
物語十に、漢土の或る修行者が宮迦羅すなわち矜迦羅童子を念じて、毎晩宮中から三千の
宮女中の最美人を、山奥なる自己の庵室に盗んで来て貰ったという話もある。そしてその....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
て対話は一時間と三十分続いた。やがて彼は意気揚々と階下におりて晩餐をとりながら、
宮女たちに戯れ、そして、昨日まで国外であんな嵐の数々に遭った身が、今日は国内でか....
「法然行伝」より 著者:中里介山
退けてその後は真観房感西に書かせることにした。而《しか》してこの安楽房は、後年後
宮女房のことから自分は斬罪に会い、師の法然を遠流《おんる》にするような事態を惹《....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
派なお役にあり附いた。
文官武官貴夫人が
参内すれば責められる。
お后さまでも
宮女でも
ちくちく螫される、かじられる。
押さえてぶつりと潰したり、
掻いたりし....