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「宮守〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宮守の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
田、平沼両重臣あり、その他財閥、軍閥、言論界の有力者あり。氏名左の如し、 ◯梨本宮守正王 ◯平沼騏一郎、広田弘毅 ◯有馬頼寧、後藤文夫、安藤紀三郎、井田磐楠、菊....
動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
にさっきの場所まで引返して来た女は、そこの街燈に照された薄暗の中で、倉庫の板壁へ宮守のようにへばりついたまま、血にまみれた安吉の無残な姿をみつけたのだった。鯨の....
死者の書」より 著者:折口信夫
今ゆく先も、公家摂※の家柄。中臣の筋や、おん神仕え。差別差別明らかに、御代御代の宮守り。じゃが、今は今、昔は昔でおざります。藤原の遠つ祖、中臣の氏の神、天押雲根....
遠野へ」より 著者:水野葉舟
ような封じられているような声でものを言うのだろうと思った。 馬車を継ぎ代える、宮守と言う村に着こうとする時には、雪がまた前よりもひどく降り出した。 宮守も土....
旅からのはがき」より 著者:水野葉舟
生。 夜――吹雪 今やっと遠野に着いた。夜の十時半だ。 日はちょうど、宮守と鱒沢との間で暮れた。山の中腹を縫った道を永いあいだ馬車が駆けて行くうちに、....
黄昏」より 著者:水野葉舟
。東京ならば桜も咲こうという頃なのだ。 ここは遠野町と、花巻町との中継ぎの村で宮守というところ。両方から出る馬車が、この村まで来て、客を乗せ換えて引き返して行....
お住の霊」より 著者:岡本綺堂
きな池があって、水の淀んで碧黒い処には水草が一面に漂っていて、夏になれば蛇や蛙|宮守の棲家となる、殊にこの池は中々底深いと聞くから、或はこの水中に何物か沈んでい....
兎と猫」より 著者:井上紅梅
の夜、※《まど》の外にいつも青蝿のジイジイという悠長な叫びを聞くが、これはきっと宮守《やもり》に食われたのだろう。わたしは前には一向そんなことに気を留めなかった....
小説 円朝」より 著者:正岡容
、煤け、汚れ、崩れ果てて、見るかげもなく鬼蔦《おにづた》の生い繁り、鼠ほどもある宮守《やもり》の絶え間なく這い廻っている……そうした何ともたとえようない寂しい儚....
遠野物語」より 著者:柳田国男
平地なり。新町村にては、遠野、土淵、附馬牛、松崎、青笹、上郷、小友、綾織、鱒沢、宮守、達曾部の一町十ヶ村に分かつ。近代或いは西閉伊郡とも称し、中古にはまた遠野保....