宮居[語句情報] » 宮居

「宮居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宮居の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「梓川の上流」より 著者:小島烏水
》は水を治められた御方であるから今でも水の神として祀られて在《い》ます、神孫数代宮居を定められたところから「神垣内《かみかきうち》」と唱えるとある、綿津見は蒼海....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
なる地の方に 眼をこそ向くれ、その暇に人のみこそ振り仰ぎ その眼は高く永遠の星の宮居に、 かくてぞ人のくらいは類いなきしるしなるらん。 あわれ黄金時代よ、その世....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
興じ、 バ※ラーム＊らはまた墓に眠るのだ。 54 バ※ラームが酒盃を手にした宮居は 狐の巣、鹿のすみかとなりはてた。 命のかぎり野驢を射たバ※ラームも、 野....
「春昼」より 著者:泉鏡花
朱の玉垣、金銀の柱、朱欄干、瑪瑙の階、花唐戸。玉楼金殿を空想して、鳳凰の舞う竜の宮居に、牡丹に遊ぶ麒麟を見ながら、獅子王の座に朝日影さす、桜の花を衾として、明月....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
構えております。 伊勢の大神宮様は日本一の神様。畏《かしこ》くも日本一の神様の宮居《みやい》をその土地に持った伊勢人は、日本中の人間を膝下《ひざもと》に引きつ....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
、御鳥居を御覧なさい。」 はじめて心付くと、先刻視めた城に対して、稜威は高し、宮居の屋根。雲に連なる甍の棟は、玉を刻んだ峰である。 向って鳥居から町一筋、朝....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
その相歌《あいうた》う声は、さしもに広い小金ヶ原の隅々に響いて、空にさやけき月の宮居にまでも届こうという有様です。しかしながら、その何百人が声を合わせて歌う声は....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
ことであった。しかるに今日ではここらが神戸の目抜の市街となって、楠木神社も立派な宮居となり、周囲には色々な興行物さえ陣取っている。が、鳴呼忠臣楠子墓という文字に....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
est le the'a^tre〕 Du petit dardant. （ここぞ宮居、） （小さき弓手の。） ――（弓手とは愛の神キューピッドのこと）―― ....
「文づかい」より 著者:森鴎外
は五色まばゆき蜀錦のいろなるなど、蔭になりたる壁より浮きいでて美わし。されどこの宮居に慣れたるまろうどたちは、こよいこれに心とどむべくもあらねば、前座敷にゆきか....
「知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
に折れて、蝉の声々かしましき中を山の方へと進み入るに、少時して石の階数十級の上に宮居見えさせ玉う。色がらすを嵌めたる「ぶりっき」の燈籠の、いと大きくものものしげ....
「雪の武石峠」より 著者:別所梅之助
と、後陣がまた、すいと刺してゆく。夏なら人をもゆるしてやる。しかし今この冬の王の宮居ちかく、生物とてはここの世界の草木も、虫も、眠る時を、なぜ、そなたは踏み込ん....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
れ等若きフィレンチェの女等は、 君達に愛ではやされむと、 今宵皆粧ひて、ドイツの宮居の 御栄を追ひて来ぬ。 この褐色の渦巻ける髪を くさ／″＼の晴やかなる花も....
「古事記」より 著者:太安万侶
》を申したことは、「今わたくしの作る火は大空高くカムムスビの命の富み榮える新しい宮居の煤《すす》の長く垂《た》れ下《さが》るように燒《た》き上《あ》げ、地の下は....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
さだめられて来た国家である。 その天皇。――今とて一天万乗の君と仰がれて九重に宮居し給うお方が、御謀反とは、たれへたいしての御謀反なのか。――しいて解せば、御....