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「宮島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宮島の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
骨を削りつつ歩む」より 著者:佐左木俊郎
お蔭で、かなり力の入れどころも知ったように思ったが、八月号の「新興文学」誌上で、宮島新三郎氏から、内面描写が足り無いという評を受けてからは、私は自分の力がスプリ....
野分」より 著者:夏目漱石
る。 六畳の座敷は、畳がほけて、とんと打ったら夜でも埃《ほこ》りが見えそうだ。宮島産の丸盆に薬瓶《くすりびん》と験温器《けんおんき》がいっしょに乗っている。高....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
うしろに引きながら。 ◯こんなことになったのも、サイパン島をはじめテニアン島、大宮島(グアム島)が敵の手に渡ったためである。 うわさによると、敵はB29を発出....
自叙伝」より 著者:大杉栄
むしろ僕等の計画に対して多少の反感をすら持っているようだった。そして、自分は別に宮島(資夫)の細君の麗子君と一緒に、何かやろうなどとも言っていた。しかし、それも....
厳島合戦」より 著者:菊池寛
望した。 宛もよし、九月|晦日は、俄かに暴風雨が起って、風波が高く、湖のような宮島瀬戸も白浪が立騒いだ。 此の夜は流石の敵も、油断をするだろうから、襲撃の機....
死までを語る」より 著者:直木三十五
年下で、里芋に拡声器をつけたような木村|毅《き》。笑画の小間物屋番頭忠八みたいな宮島新三郎、その外、田中純、西条八十、村山至大、青野季吉、保高徳蔵、細田源吉、細....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
ートな、華奢な、弱々しい生れを思わせた。 「酔いさえせねば船は愉快ですがね」 「宮島だとすぐ向こうだからいいわ。景色もこんぴらよりいいし、鹿が可愛いわね」 「餌....
四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
に流れ、蘆荻が見わたすかぎり風に靡いている、水に沿うて水を眺めながら歩いて行く。宮島という部落へまいって十郎兵衛の遺跡を見た、道筋を訊ねたら嘘を教えてくれた人が....
美術学校時代」より 著者:高村光太郎
いたのを記憶する。石膏も初めは使用法を知らぬので沢山の無駄を出していた。そのうち宮島さんという人がいろいろと自分で工夫し、上手くなって専門の石膏屋になったが、僕....
海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
。 瀬戸内海では下関方面で広島、九州の中津沖、徳山湾で漁れたもの。広島近くでは宮島、江田島、大阪近くでは播州の家島群島中鞍掛島、太島、宇和島、加島など、また淡....
酒渇記」より 著者:佐藤垢石
病葉(眠り上戸)、酒悲(泣き上戸)、観場害馬(理屈上戸)などもやってくる。席に、宮島盃(一升入り)、万寿無彊盃(一升五合入り)、緑毛亀盃(二升五合入り)、丹頂鶴....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
う。 来熊以来は頗る枯淡の生涯を送り居り候。道後の温泉にて神仙体を草したること、宮島にて紅葉に宿したることなど、皆過去の記念として今も愉快なる印象を脳裡にとどめ....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
立ちなさってから、今日までの御様子は、たびたびの詳しいお便りでよくわかりました。宮島の海岸での少女を連れたフランス人の婦人の話や、坂手島の女の水汲みの話や、また....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
まり俳優には中村伝九郎、中村|七三《しちさ》、永島茂右衛門《ながしまもえもん》、宮島伝吉、藤田小三郎、山中平九郎、市川団十郎ら声名ありし時代を中昔《なかむかし》....
日和下駄」より 著者:永井荷風
あいま》って全く引離すことが出来ないほどに混和している。京都|宇治《うじ》奈良|宮島《みやじま》日光等の神社仏閣とその風景との関係は、暫らくこれを日本旅行者の研....