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「宮柱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宮柱の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
不思議なもので、こうなって来ると、東夷《あずまえびす》の住む草の武蔵の真中の宮柱に、どうやら九重《ここのえ》の大宮の古き御殿の面影《おもかげ》がしのばれて、....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
一 宮重大根のふとしく立てし宮柱は、ふろふきの熱田の神のみそなわす、七里のわたし浪ゆたかにして、来往の渡船難....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
が太くなるのはあたりまえです。 その中心地、小金ヶ原へ一夜のうちに出来た仮宮の宮柱も、みるみる太くなりました。いつ任命されたものか、もうそこに一癖ありげな神主....
知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
れる業なるべし、神主|禰宜ら十人ばかり皆|厳かに装束引きつくろいて祝詞をささぐ。宮柱太しく立てる神殿いと広く潔らなるに、此方より彼方へ二行に点しつらねたる御燈明....
古事記」より 著者:太安万侶
《むすめ》のスセリ姫を正妻として、ウカの山の山本に大磐石《だいばんじやく》の上に宮柱を太く立て、大空に高く棟木《むなぎ》を上げて住めよ、この奴《やつ》め」と仰せ....
宇賀長者物語」より 著者:田中貢太郎
とでありました。 長者の一行は漸く伊勢に着いて、先ず外宮に参詣しました。白木の宮柱に萱葺の屋根をした素朴な社でありました。一の華表を潜ったところで、驕慢な長者....
私本太平記」より 著者:吉川英治
なかった。朝廷に代るほどなものがこの国にありうべくもなしと奉じてきた。すでに心の宮柱としておるものを、何でわれからわが心にそむけようか」 「御意」 と、介は同....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
し指で突っつきながら横目で笑っている。ハハアとこっちもうなずかれた。けれど伊勢の宮柱のある志摩の国だけにこういう人を見るのはなんだか皮肉である。あるいはかつての....