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宮様
「宮様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宮様の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
」と、お蝶は慌てて衾をかぶってしまった。そうして、ふだんから信仰する観音様や水天
宮様を口のうちで一心に念じていた。小半刻も経ってから彼女は怖々のぞいて見ると、白....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
に横たわっているので、お豊はあわてて出来るだけの介抱をした。水をのませても、水天
宮様の御符を飲ませても、擦っても揺ぶっても、お直はもう正体がないので、彼女も途方....
「妖術」より 著者:泉鏡花
上るのである。 また、誰が見ないまでも、本堂からは、門をうろ抜けの見透一筋、お
宮様でないのがまだしも、鏡があると、歴然ともう映ろう。 「御迷惑?」 と察した....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
も、体だるし。英も疲労し、やつれ見え、痛々し。しかし今日割合い元気になりぬ。 ◯
宮様又もや御放送。 ◯「大義」を村上先生(医師)へ、「大義抄」を奥山老士へ貸す。....
「すり替え怪画」より 著者:海野十三
があった。彼はこの連中の中では珍らしく審美派であって、儲けた金の一部をもって、元
宮様の別邸をそっくり買い取り、それから日本画や洋画等の美術品の蒐集に凝りだした。....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
な。」 「その通り。……この度の参宮には、都合あって五二館と云うのへ泊ったが、内
宮様へ参る途中、古市の旅籠屋、藤屋の前を通った時は、前度いかい世話になった気で、....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
ら、その晩は、友達と銀座の松喜で牛肉をしたたか遣りました、その口で、 ――水天
宮様のだ、人形町の―― と申したでございます。電車の方角で、フト思い付きました....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
のじゃありやせぬけれど、いつまで経ってもこいつの憎いは忘れられませぬ。因って、お
宮様の段にしがらんで、流れずに残っていたのを、細い処は焼いてしもうたが、これだけ....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
地に並びまして、一文二文に両換をいたします。さあ、この橋が宇治橋と申しまして、内
宮様へ入口でござりまする。川は御存じの五十鈴川、山は神路山。その姿の優しいこと、....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
幽したらしいのであります。それかあらぬか、同地の神明社内には現に小桜神社(通称若
宮様)という小社が遺って居り、今尚お里人の尊崇の標的になって居ります。 次に当....
「帝展の美人画」より 著者:上村松園
この二、三年追われずくめでして、まだ先年からの御用画も出来ていませず、それに高松
宮様にお輿入れの徳川喜久子姫さまがお持ちになる二曲一双の日が迫っており、一方では....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
りませんとも。」 「成程、ありそうな仔細だよ。まず飲んで、ふむ。」 「過年、水天
宮様の縁日の晩でしたっけ、大通のごッた返す処をちっとばかり横町へ遠のいて明治座へ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
前、何でもかでも私のために、医学士の奥様を殺して、願いを叶えてくれるんなら、水天
宮様の縁日に、頭の乾児と喧嘩をするようにして暴れ込んで行ったって殺されるものじゃ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
が開場前から市中にひろまった。勿論、座方の方でも種々の宣伝に努めたらしく、上野の
宮様を福助が勤めるとか、その当時まだ現存していた下谷の湯屋の亭主を菊五郎が勤める....
「赤い蝋燭と人魚」より 著者:小川未明
とが、いつからともなくみんなの口々に噂となって上りました。 「海の神様を祭ったお
宮様だもの、綺麗な蝋燭をあげれば、神様もお喜びなさるのにきまっている」と、その町....