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宮道
「宮道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宮道の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
え、夕餉《ゆうげ》を済ましてから、また宿を出て雲深き杉の木立を分けて奥《おく》の
宮道《みやみち》の方へブラリと出かけました。 十五 随神門《....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
りをしたかといえば、御中道は、前にも廻っているんだが、小御岳から御庭を通じて、大
宮道へ出遇うまでの、森林の石楠花を見たかったのだ。それには毎日午後から雷雨と聞い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
そこな》う。騒ぎはますます大きくなって、古市の町はひっくり返りそうで、さしもの参
宮道が一時は全く途絶《とだ》えてしまう。豆腐六のうどんを食いさした宇津木兵馬は、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
なつれない色を見せる。さすがの米友も、誰を呼びかけて、何をいおうとの心も失せ、参
宮道の真中の榎《えのき》の大樹の下に立つと、何かいい知れず悲しくなって、その大樹....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
お出掛けなさりましたのでござりますか。」 「何、山田の停車場から、直ぐに、右|内
宮道とある方へ入って来たんだ。」 「それでは、当伊勢はお馴れ遊ばしたもので、この....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
は追分駅で、例の饅頭をたらふく喰って、これも少し腹を損じたが、これからいよいよ参
宮道で周囲には菜種の花が満開である。季節柄田舎からの参宮者も多いので、数々の講中....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
巻十七・三九〇一)などは、調子が弱くなって、もはや弛んでいる。また、「うち日さす
宮道を人は満ちゆけど吾が念ふ公はただ一人のみ」(巻十一・二三八二)という類似の歌....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
れもあってじゃ一緒に見てあげましょう、と又出かけました。丁度あの並木のきれいな参
宮道からちょいと右へ入ったところの細かい長屋の間に建っているアパートです。河とい....
「英彦山に登る」より 著者:杉田久女
をよじる時私は、たしかにそう感じた。南岳の原生林をぬける時の深山らしい感じは、上
宮道にはない。三山をきわめてはじめて彦山の真価はわかる。 (発表誌年月未詳)....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
上っている。八十いくつになっていられた大おばあさまは、五月二十五日の空襲の夜、参
宮道路の真中にキチンと坐って、明治神宮のほうへお辞儀をしたままの恰好で焼け死んで....