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「宮闕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宮闕の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
う御所へ押しかけてしまった、そこで会津、一橋、薩州の兵を相手に、畏《かしこ》くも宮闕《きゅうけつ》の下を戦乱の巷《ちまた》にしてしまった」 「うむ、うむ」 「し....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
媚《めいび》の山水《さんすい》、粉壁朱欄《ふんぺきしゅらん》燦然《さんぜん》たる宮闕《きゅうけつ》の中《うち》、壮麗なる古代の装飾に囲繞《いじょう》せられて、フ....
三国志」より 著者:吉川英治
に、だまれとはいわなかった。大きくうなずいて、 「誰か我がために、新帝を正して、宮闕の謀賊どもを討ち尽さん者やある」 爛たる眼をして、衆席を見まわすと、時に、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
綱なども、顔を硬めて、詰めあっていた。 たえず朝廷を監視する。治安に名をかり、宮闕の内外に、常時の注目を怠らない。 六波羅の使命は、ほとんど、それだったとい....
私本太平記」より 著者:吉川英治
さかんに、 「男山へ」とか、 「同志が」 とかいっているから、都の変と聞いて、宮闕の安危を案じる面々が、このほかにも各地から、男山八幡の山上へでも集まって、何....
私本太平記」より 著者:吉川英治
己の伝奏によらねば、決して近づけさせることではなかった。はやくも禁門の制を布き、宮闕の威厳を復活させていたのである。 「さきに発せられた諸州へのお召しにたいし、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
い。 もっとも、官軍側には、公卿大将も多かった。そして古来、堂上の制としては、宮闕の下のほか 畿外諸国の動乱は これを追捕の任となし 追捕は武士を以て任ず ....