宴の座[語句情報] »
宴の座
「宴の座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宴の座の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
離れようとはしなかった。薪を燃やし焔を見詰めじっと思案にふけるばかりで、楽しい酒
宴の座へも出ず好きな狩猟さえ止めてしまった。 十年前に妻を死なせ、女気といえば....
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
した根本的な屈託が、潜んでいるとは気のつかない一座の人々は、白け始めようとする酒
宴の座を、どうかして引き立たせようと、思ったのだろう、五十に手の届きそうな道化方....
「とと屋禅譚」より 著者:岡本かの子
から使を出して招んだ得意客を待受け、酒宴をして居ると夕暮になった。 相変らず酒
宴の座を一人持ち切りで掻き廻している魯八の芸も今は国太郎にはしつこく鼻についた。....
「三国志」より 著者:吉川英治
玄徳の沓に頬を寄せ、玄徳はその手を押しいただいて額につけた。 そのささやかな歓
宴の座で、玄徳は、関定の子息関平のどこやら見どころある為人を愛でて、 「関羽には....
「濞かみ浪人」より 著者:吉川英治
それは、或る夏だった。 赤穂城に近い千種川で川狩が催された時である。舟中の
宴の座興に、内匠守長矩がふと云い出した。 『誰ぞ、あの飛び交う燕を斬り落してみい....