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宴遊
「宴遊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宴遊の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小田原陣」より 著者:菊池寛
負けないで、持久の計を立てて居る。 「昼は碁、将棋、双六を打つて遊ぶ所もあり。酒
宴遊舞をなすものあり。炉を構へて朋友と数奇に気味を慰もあり。詩歌を吟じ、連歌をな....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
れればたちまち消え失せるはずだ、やや久しく独りで楽しんでいたが、ある夜友人を会し
宴遊するに、例の瓶から何でも出《い》で来る嬉しさに堪えず、かの瓶を自分の肩に載せ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
り、最初は当日極めて謹慎し斎戒してその夜を守りしなるべけれど、追々は徹夜大浮れに
宴遊して邪気を禳《はら》うとしたらしく、甚だしきはその混雑中に崩れさせたまえる方....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
るが、『金葉』『詞花』となると、題名も全く別の詞花言葉を愉しむというような風雅の
宴遊気分に立脚したような、題名になっている。これはいわば、『古今集』この方の感じ....
「三国志」より 著者:吉川英治
ち呉の東府に一楽園を造築した。楼宮の結構は言語に絶し、園には花木を植え、池畔には
宴遊船をつなぎ、廊廂には数百の玻璃燈をかけつらね、朱欄には金銀をちりばめ、歩廊は....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
さまらのなせるわざだわ。この、うじ虫めら!」 日ごろ、高時が庇護を加え、つねに
宴遊の相手としていたべつな人種とも見ていたので、武士たちは、その忿懣も槍の柄にこ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た。 先帝 吉野ニ於テ 崩御ノオ聞エアルニ依テ と、七日間の政務の停止を告げ、
宴遊|鳴物は申すにおよばず、公私とも、一切を謹んで哀悼すべし、ともつけ加えた。 ....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
鶴岡市中のネブリ流しなどは、家々の棧敷と飾り物、そこへ出入をする老幼男女の飲食|
宴遊の楽しみが主になっているが、嶺を隔てた会津の耶麻郡も同じである。 秋田県に....