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宵っ張り
「宵っ張り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宵っ張りの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
は春の寒さを呼び出すばかりでなく、火鉢の灰の底から何物をか呼び出すかも知れない。
宵っ張りの私もここへ来てからは、九時の鐘を聴かないうちに寝ることにした。(大正7....
「足迹」より 著者:徳田秋声
はその方を見ないようにして言った。 「いいえ、眠ってやしません。」 おそろしい
宵っ張りな母親は、居睡りをしながら、一時二時まで手から仕事を放さない癖があった。....
「爛」より 著者:徳田秋声
なことがあった。女の話などをすると、いらいらしい色が目に現われることさえあった。
宵っ張りの婆さんは寂しそうな顔をして、長火鉢の側で何よりも好きな花札を弄っていた....
「日置流系図」より 著者:国枝史郎
いる武家屋敷から少し離れた堀添いの弓師左衛門の家である。家内の者は寝てしまったが
宵っ張りの職人達は仕事場に集まり、団扇でパタパタ蚊を追いながら、浮世小路の何丁目....
「魔像」より 著者:林不忘
い》っ張《ぱ》りでいらっしゃいますね」 挨拶して通る。先生はケロリとして、 「
宵っ張りではない。早起きである。もう起きたのだ」 人を喰った返辞《へんじ》だ。....
「春の修善寺」より 著者:岡本綺堂
の夜の寒さを呼び出すばかりでなく、火鉢の灰の底から何物かを呼び出すかも知れない。
宵っ張りの私もここへ来てからは、九時の鐘を聴かないうちに寝ることにした。(大正七年一月)....
「女房ども」より 著者:神西清
歌いはじめた。二つはテノールで、一つはバスである。やはり歌詞は聞き取れない。 「
宵っ張りな人たちだ……」と※ーラが笑う。 そして彼女はひそひそ声で、坊さんの息....