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「家内安全〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

家内安全の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
町の桐楊塾は、監督が祖母さんで、同窓が嬢たちで、更に憚る処が無いから、天下泰平、家内安全、鳳凰は舞い次第、英吉は遊び放題。在学中も、雨桐はじめ烏金の絶倍で、しば....
歴史の落穂」より 著者:宮本百合子
により多く課しているもの、結婚についての男の我知らずの便宜的な考えかた、日常的な家内安全の運行がせちがらい世に女のやりくりに中心をおいていることなど、いずれも家....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
いと思う。だが、この温和な土地で、大きな別荘に立て籠って、利息の勘定をしながら、家内安全、子孫長久、よそのことはどうでもよい。文化とは何んや、焼芋の事か。「近頃....
湯島の境内」より 著者:泉鏡花
雲も懸るだろう。星ほどにも無い人間だ。ふっと暗闇にもなろうじゃないか。……いや、家内安全の祈祷は身勝手、御不沙汰の御機嫌うかがいにおまいりしながら、愚痴を云って....
教育の目的」より 著者:福沢諭吉
福とは何ぞや。ここに文字の義を細かに論ぜずして民間普通の語を用うれば、天下泰平・家内安全、すなわちこれなり。今この語の二字を取りて、かりにこれを平安の主義と名づ....
中津留別の書」より 著者:福沢諭吉
を妨げずして我が自由を達し、脩徳開智、鄙吝《ひりん》の心を却掃《きゃくそう》し、家内安全、天下富強の趣意を了解せらるべし。人誰か故郷を思わざらん、誰か旧人の幸福....
教育の事」より 著者:福沢諭吉
ひそう》してこれを叱咤《しった》するに過ぎず。然るに主人の口吻《こうふん》は常に家内安全を主とし質素正直を旨とし、その説教を聞けばすこぶる愚ならずして味あるが如....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
報告が出たときであった。湖北某村とあるのみだが、春秋の二度、村社において行わるる家内安全五穀|豊饒を祈る神事で、春は一月から二月の間に行われ、この村の実例は二月....