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家君
「家君〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
家君の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
かったのだ。一分のスキもない手紙など『手紙が仲々出来ない』といったりしたことを千
家君は誤解したらしい。手紙をかくと誓った日までは努力した。その日から君にものを言....
「今戸心中」より 著者:広津柳浪
どうも平田が帰郷《かえら》ないわけに行かないんでね、私も実に困っているんだ」 「
家君《おとッ》さんがなぜ御損なんかなすッたんでしょうねえ」と、吉里はやはり涙を拭....
「智恵子の半生」より 著者:高村光太郎
月日も漸く多くなり、其上|肋膜を病んで以来しばしば病臥を余儀なくされ、後年郷里の
家君を亡い、つづいて実家の破産に瀕するにあい、心痛苦慮は一通りでなかった。やがて....
「三国志」より 著者:吉川英治
うに、袁家からは、再度|韓胤を使者として、 「ご縁談の儀は、いかがでしょうか。一
家君臣をあげて、この良縁の吉左右を、鶴首しておるものですから」 と、内意をただ....