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「家国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

家国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
て申し上げた。 「爺か! 止めだて無用じゃ。今日の真槍の仕合は、忠直六十七万石の家国に易《か》えてもと、思い立った一儀じゃ。止めだて一切無用じゃ」と、忠直卿は凜....
私の個人主義」より 著者:夏目漱石
単なのです。私はこう云いました。――国家は大切かも知れないが、そう朝から晩まで国家国家と云ってあたかも国家に取りつかれたような真似はとうてい我々にできる話でない....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
冒していると思われるふしが決して少なくないのである。中にはよくよく考えてみると国家国民の将来のために実に心配で枕《まくら》を高くして眠られないようなことさえある....
五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
ゆる国語の差別は消え全く一団の燃える声となって八方に響き渡った。 第二回革命作家国際会議がモスクワでもたれず、ハリコフ市で行われたのも、五ヵ年計画第三年目のは....
アメリカ文化の問題」より 著者:宮本百合子
っているかということは、ニューヨークですばらしい成功をおさめているという日本人画家国吉氏の作品の写真をみた時も感じたし、先ごろ注目された「アメリカ交響楽」をきい....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
我国の国防の重責を果す為真に欠くべからざる恒久兵備の基礎的事項である。この真に国家国民を思うての従来及び今次の予算要求に対し、これ以上軍部が無理押しをすれば恐ら....
社会時評」より 著者:戸坂潤
現在の日本の経済組織の欠点は、(一)経済活動が個人の利益と恣意とに放任されて「国家国民全体」の利益と一致しないこと、(二)自由競争激化の結果、排他的思想を醸成し....
印象」より 著者:宮本百合子
ているらしい暗示を感じさせる。同じ早苗姫を我ものとする為には親子の離反を厭わず、家国の安危を度外視するにしても、従来のように其動機を只外面からのみ照して、信玄と....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
らが私が江戸に居る間に脅かされたおもなる事件であった。 三 いよいよ一家国許へ帰ることになったが、私の一家は皆江戸住をあまり好まず、始終『お国へ帰りた....
千人針」より 著者:寺田寅彦
んなに恐ろしい害毒を流しているか、そっちの方が実に大切な問題だという気がする。国家国民の将来を危うくするような迷信が眼前の日本に流行してはいないか。よくよく心を....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
―そこで思うにこの霊は数千年のその昔にこの地へ国を立てていた楼蘭という土耳古族の家国の霊かも知れません。もしそうなら祀らねばならん」 「何をいったい祀るんです」....
明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
乎。 文士筆を揮ふは、猶武人の剣を揮ふが如く、猶、農夫の※内に耕すもの、農夫の家国に対する義務ならば、文士紙を展べて軍民を慰藉するもの、亦必ず文士の家国に対す....
おせっかい夫人」より 著者:岡本かの子
た門前へまたも出て見ました。糸目の艶をはっきりたてた手際の好い刺繍です。そこに隣家国枝さんとの境の垣に金紅色の蕾を寄り合わせ盛り合わせているぼけの枝は――だが、....
一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
を知ることが、所謂国民代表に可能なことだろうか。仮にそれを知っているにしても、国家国民の代表者としては、そうあけすけには正直に云えないわけで、結局公式代表の種類....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
団体等を総て統一指揮せしめる。 持久戦争であるから上述の軍需品の他、連盟の諸国家国民の生活安定の物資もともに東亜連盟の範囲内で自給自足し得る事が肝要である。即....