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家女
「家女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
家女の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
く、桐楊の桐は男児に較べ、楊は令嬢たちに擬えたのであろう。漢皇|重色思傾国……楊
家女有、と同一字だ。道理こそ皆美人であると、それあるいは然らむ。が男の方は、桐に....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
駿三(四十五才)
君は旧姓山田、二十三才のとき、当家先代長次郎氏に認められて、
家女徳子(現在の夫人)の婿養子となり、秋川の姓を冒す、夙に製紙事業に身を投じ、成....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
カ三年以上分明ナラサルトキ 十 壻養子縁組ノ場合ニ於テ離縁アリタルトキ又ハ養子カ
家女ト婚姻ヲ為シタル場合ニ於テ離縁若クハ縁組ノ取消アリタルトキ とあり。左れば....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
川正調も名女形だったが、でぶでぶ肥って融通の利かぬ女形で、いつも三十代の女房、武
家女房しか出来ず、東京の秀調よりはまあましであったが、美しくはなかった。今の市川....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
すこの恋は容易に成就しそうもなかった。彼は自分のもとに身を寄せている侍従という公
家女房を使いとして、道ならぬ恋の桟橋をわたそうと幾たびか試みたが、塩冶の妻は見向....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
帰って、初夜の帳の燈台に点火しておく。 さて。――輿が聟館に入れば、嫁方には実
家女臈、聟方には待ち上臈、それぞれの介添えがついて、式の座につく。 登子は、白....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
におもいまする」 「気をつけたがよい」 「それはまたどういうわけで」 「ただの山
家女や浦人のむすめとは思えぬ。何かいわくのある者だろう……」と、そのまま縁を下り....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
おらぬ者が多かりそうなのである。それというのが一切の農業経済の知識を、あたかも後
家女房の煮売り店の食物のごとく、すでに調理して食べられるばかりになっているものの....