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家父
「家父〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
家父の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
処々に放火した。本陣は内中尾山に置いて、勝家|此処に指揮を執り、別所山には前田利
家父子、橡谷山には、徳山、金森、林谷山には不破、中谷山には原、而して佐久間兄弟は....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
家庭労働の形態、を充分に社会化することが出来なかったからだ。封建領主を手本とする
家父長制は資本主義の発達と共に次第に弱まり、又家庭の主婦はパンのし棒から多少とも....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
の社会規範に過ぎぬ。而もその権力自身が生産関係から生じることは又、見易い道理だ。
家父長の権力は彼が家族を扶養し得るという経済的実力から来る。この一人前の男は社会....
「浴槽の花嫁」より 著者:牧逸馬
た。この金は、父のバアナム老が管理していたので、結婚後数日|経《へ》て、アリスは
家父に手紙を書いて、ただちに全部送金するように頼んでやったが、いくら待っても送っ....
「歴史の落穂」より 著者:宮本百合子
として大学を追われ、アメリカに行き、フランスに着し、帰朝後は実業家にしようとする
家父との意見対立で、俗的には世をすね、文学に生涯を没頭している。 日露戦争前後....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
というのであるけれど、それは私事で、朝臣たる大内記唐橋在数を、同じく朝臣たる九条
家父子が殺害したことにもなる。おまけに在数は当時あたかも菅家一門の公卿の長者であ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ちはどこから来るか?
それを少しく述べてみよう。
ルイ・フィリップはあまりに
家父的な王であった。やがて一王朝たらしめんと静かに孵化《ふか》されつつあったその....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
日とに宦官は集合し、その人民に長い講話をするが、その際各知事は家族の者に訓示する
家父の役割をする4)。デュアルドが示しているかかる講話の一つには次の如き章句があ....
「役人の頭」より 著者:末弘厳太郎
かなり多い事実のようです。日本に帰れば相当の地位にもつき、また少なくとも「善良の
家父」であるべき人々が平気でそういうことをやるという事実はわれわれしばしばこれを....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
、むろん化外に置かれたものであったのであろう。かくてその戦役の結果は、源頼義・義
家父子前後十二年の苦闘の後、ようやく出羽・仙北の俘囚長清原武則兄弟の援助によって....
「三国志」より 著者:吉川英治
故主の成敗を、悪しざまにいい呪えば、これも反覆常なしと、人は眉をひそめましょう。
家父とも頼む叔父に死なれ、主と仰ぐ人には忌まれ疑われ、寄るに陣地なく、遂に江北を....