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「家督相続〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

家督相続の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
賊になれ」 新「これは驚きました/\、兄上考えて御覧なさい、世が世なれば旗下の家督相続もする貴方が、盗賊をしろなぞと弟に勧めるという事が有りましょうか、マア其....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
石の大家《たいけ》の当主が死んでいるんですから、上《かみ》でも捨て置かれません。家督相続の問題はひとまず無事に聞き届けて置いて、それから内密に事件の真相を探索す....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
由兵衛は無論に重罪であった。後家とはいいながら主人の妻と不義をかさね、あまつさえ家督相続の娘を押し籠めて其の身代を横領しようと巧んだのであるから、引き廻しの上で....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
れが三年をすぎても帰って来なければ、出先で殺されたものと認めて、その子か又は弟に家督相続を仰せ付けられることになっていました。しかしひと思いに殺されたのは運のい....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
って来ます。もう一歩すゝんで寧そ隠居してしまえば、殆ど何をしても自由なのですが、家督相続の子供がまだ幼少であるので、もう少し成長するのを待って隠居するという下心....
黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
之で見ると、二川家では早くも悲劇が訪れたらしい。 重行が死んで、五歳の重明が家督相続届を出した時に、突然、関西方面を放浪していた叔父の重武が上京して来た。そ....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
身上が悪いので、今度の御病気は數馬決して安心せん、もしお逝去にでもなった時には御家督相続は誰が宜かろう、春部だの祖五郎はお暇になってゝも、代々の君恩の辱ない事は....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
香蔵が馬籠本陣を訪ねるために、落合から十曲峠の山道を登って来た。 香蔵は、まだ家督相続もせずにいる半蔵と違い、すでに中津川の方の新しい問屋の主人である。十何年....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
であるにしても――今まで主従の重い関係にあった将軍家没落の驚きを忘れさせ、代替り家督相続から隠居養子|嫁娶の事まで届け出たような権威の高いものが眼前に崩れて行っ....
八人みさきの話」より 著者:田中貢太郎
たばかりで未だその城普請の最中であった領主の長宗我部元親は城中へ一族老臣を集めて家督相続の評定をした。それは長男の信親が豊後の戸次川で戦死したので、四男の盛親を....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
、貴方を御養子のお届けを致しますまでは、殿様は御病気の届けを致して置いて、貴方の家督相続が済みましてから、殿様の死去のお届を致せば、貴方は此家の御養子様、そうす....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
ことを大したことのように思っている程の年齢だ。それが何様《どう》であろう、十八で家督相続してから、輔佐の良臣が有ったとは云え、もう立派に一個の大将軍になって居て....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
べきことはすでに定っておったのじゃ。正式に遺言状も保管せられておる。ただ、いまだ家督相続者と名乗るべき時期が来ておらぬだけのことじゃ。以後はこのことを胸にたたん....
剣侠」より 著者:国枝史郎
庄右衛門従来の知行高を、主水に取らせるという有難き御諚、首尾よく本望遂げた上は、家督相続知行安堵という添言葉さえ賜った。 「お兄様|妾も是非にお供を」 いよい....
恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
格はない、と、反対しきっているのですから、夫のいないのをいいことにして、薫さんに家督相続をさせようとしておりますのです。 そういうわけですから父の息のあるうち....