家見[語句情報] » 家見

「家見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

家見の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
父も草葉の蔭で安心しましたろうと思いますのさ」 文「これは誠に少しばかりだが、家見舞だから取って置いてくれ」 國「旦那こんなことをなすッちゃアいけねえやね」....
白くれない」より 著者:夢野久作
を人に問ひ/\引返し行く程に、いつしか、あらぬ山路に迷ひ入りけむ、行けども/\人家見えず。されども香煙のなつかしさは刻々に弥増り来りて今は心も狂はむばかり。胸轟....
文学に関する感想」より 著者:宮本百合子
のを「十分の十のすがたにかえす」といっているところの、ヨーロッパ・ブルジョア大作家見直しの考えから、もしプロレタリア・ルネッサンスというような考えが導き出された....
年譜」より 著者:宮本百合子
進作家叢書の一部として新潮社から出た。 「禰宜様宮田」(中央公論) 人道主義的作家見習いにはなったが、当時の所謂文壇とはちっとも交渉がなかった。わずかに久米正雄....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
持って兄の庭の内へ普請をして引移った。その時、兄から三百両ばかりの証文と家作代を家見にくれた、親父よりは家財の道具を一通り貰ったから、無借になって嬉しかった。そ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
の短評中には、先師ほか諸学者の結論が融込んでいること無論であるが、つまりは私の一家見ということになるであろう。そうして万人向きな、誰にも分かる「万葉集入門」を意....
貞操問答」より 著者:菊池寛
が悪いので、明後日軽井沢の方へ参るつもり、明日午後は暇ですから、よろしければその家見にいらっしゃいませんか。午後一時、省線四谷駅前で、お待ちうけします。 いらっ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
銭であった(夜食と朝食附き)。また京都では麩屋町の俵屋に泊まった。これは沢文の本家見たいな家で、これも一流の宿屋ですが、その宿料が五十銭であった。ちょっと人力車....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、そんなところではほんとに娯まない。土地の若い者などを語らって、毎晩のように「後家見舞」と称して、男気のない家を襲ってあるくことが流行っている。 関ヶ原以後は....
私本太平記」より 著者:吉川英治
く、個人として、そっと微行で、小右京の隠れ家を見舞うてやったわさ」 「ははあ、後家見舞いですな」 「後家見舞い」 「あちこちの敗亡の公卿館へ、後家見舞いと称えて....
遠野物語」より 著者:柳田国男
八九 山口より柏崎へ行くには愛宕山の裾を廻るなり。田圃に続ける松林にて、柏崎の人家見ゆる辺より雑木の林となる。愛宕山の頂には小さき祠ありて、参詣の路は林の中にあ....