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「家道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

家道の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
予が半生の懺悔」より 著者:二葉亭四迷
のゆかんこと夥しい。とても原稿料なぞじゃ私一身すら持耐《もちこた》えられん。況や家道は日に傾いて、心細い位置に落ちてゆく。老人共は始終愁眉を開いた例《ためし》が....
高島異誌」より 著者:国枝史郎
士でござって祖父の代までは家も栄え、地方の分限者でござりましたが、父の世に至って家道衰え、両親此世を逝って後は、愈々赤貧洗うが如く、ご覧の通り此拙者、妻帯の時節....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
部屋へ行って銀張りの博奕などをして遊人の仲間入りをするというような始末になって、家道は段々と衰えて行ったのでありました。 しかし、この富五郎という人は極気受け....
絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
いう語、深く味うべきである。また今日往々宗教の目的を個人的救済にあるかに考え、国家道徳と相容れないかの如く思うのも、宗教の本質を知らないからである。宗教の問題は....
白くれない」より 著者:夢野久作
侍り。 さは去りながら其折の藩内の騒動は一方ならず。御身の御両親も、わが父君も家道不取締の廉を以て程なく家碌を召し放され給ひつ。そが中に御身の御両親、御兄弟の....
私娼の撲滅について」より 著者:与謝野晶子
直接にそれらの売淫営業税を収めて教育その他の国家事業に使用するに到ることはまた国家道徳の矛盾である。また娼婦の国家的公認は、娼婦の存置が人間の弱点と社会組織の不....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
さ。この婦人は大阪の生れにて先祖は相当に暮したる人なりしが、親の代《よ》に至りて家道《かどう》俄《にわか》に衰《おとろ》え、婦人は当地の慣習とて、ある紳士の外妾....
陳情書」より 著者:西尾正
事です、旦那、……と云う声にはっと眼を寤《さま》しました。其処は高円寺駅付近の商家道路で、乗って居る自動車は其の隅の方に停車して居るので、どうしたんだ、と訊きま....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
然に他人の交際の如く、何か互いに隠して打ち解けざるものあるが如し。あるいはまた、家道|紊《みだ》れて取締なく、親子妻妾|相《あい》互《たが》いに無遠慮|狼藉《ろ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
かむか」 が、彼の胸いっぱいだったので、その点からいえば、幕府の或る密命も、宗家道誉の暗示的な言も、彼には好都合としていいはずなものだった。 ところが、島の....