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「家集〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

家集の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
民らの志も、また愛国抗外心の一原素として強いて咎むべからざるにや。また西行の『山家集』に名高き八上王子《やかみのおうじ》、平重盛が祈死で名高き岩田王子等も、儼然....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
、新古今の五つを加えて、世にいう八代集をはじめ、源実朝卿の金|槐集、西行坊主の山家集、まった吉野朝三代の新葉集にいたるまで、凡そ歌の書にして、ひもどかざるは一つ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
二十九の本文には白馬の事見えず。白馬を「あおうま」とのみ訓《よ》みしは、『平兼盛家集』に「ふる雪に色もかはらで曳《ひ》くものを、たれ青馬と名《なづ》け初《そめ》....
十二支考」より 著者:南方熊楠
恋路を邪魔する鳥は犬に食われて死ぬがよい」とドド繰《く》ったものじゃ。『和泉式部家集』五、鶏の声にはかられて急ぎ出でてにくかりつれば殺しつとて羽根に文を附けて賜....
生きつつある自意識」より 著者:宮本百合子
」からのち幾多の人間形成の波瀾を経験して、いまジェネヴァに来ている。彼は国際革命家集団に属している。そして、ジェネヴァで、第一次ヨーロッパ大戦のはじまる前後のき....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
音楽協会、教育民主化協議会、児童文化協議会、日本美術会、新俳句人連盟、新日本建築家集団、民主保育連盟、職場美術協議会、自立演劇協議会、自立楽団協議会、文化サーク....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
堺を領せる時は、三十六人衆と称し、能登屋臙脂屋が其|首であった。信長に至っては自家集権を欲するに際して、納屋衆の崛強を悪み、之を殺して梟首し、以て人民を恐怖せし....
十二支考」より 著者:南方熊楠
小猫ほめ立てゝ 貞徳」、加藤雀庵はヨメは其角の句に見えたヨメが君の略で、『定頼卿家集』に、尼上の蓮の数珠《じゅず》を鼠の食いたりけるを見て「よめのこの蓮の玉を食....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
。西行を愛していた私が、この時、更に深く彼に傾倒しはじめたのは云うまでもない。山家集を註釈づきでよみはじめた。もののあわれということが、はっきりつかめないままに....
曙覧の歌」より 著者:正岡子規
とす。〔『日本』明治三十二年三月二十六日〕 『古今集』以後今日に至るまでの撰集、家集を見るに、いずれも四季の歌は集中の最要部分を占めて、少くも三分の一、多きは四....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
つかし、蕪村の磊落《らいらく》にして法度に拘泥せざりしことこの類なり。彼は俳人が家集を出版することをさえ厭えり。彼の心性高潔にして些《さ》の俗気なきこともって見....
式部小路」より 著者:泉鏡花
蛇の刺青があって、白木屋で万引という題を出すと、同氏御裏方、御後室、いずれも鴨川家集の読人だから堪らない。ぞ、や、なり、かなかな、侍る、なんど、手爾波を合わされ....
探偵小説思い出話」より 著者:山本禾太郎
の消息を断つに至ったのは残念である。 平凡社の「大衆文学全集」が出たとき新進作家集としてその一冊が振り当てられ、森下雨村氏の監輯で当時新進であった十人の作家が....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
た『藤原定家全歌集』が、定家七百年|遠忌の記念として出版された。それは定家自筆の家集のはじめての覆刻である上に、私の『新古今時代』における「定家家集補遺の研究」....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
たい。 要するに「太平記」は、かつての日本国内の兄弟喧嘩の小説である。今も「山家集」の歌のようにはなれない日本か。 春となる桜の枝は何となく 花なけれども む....