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容顔
「容顔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
容顔の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
て、
「あまりに、御寵愛がおすぎあそばされて、そのためのお疲れでも――」
彼は
容顔を、妖《あや》しくひそめたが、それは恐らく、あまりに汚らわしいことをいわねば....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
僧貴僧を請じ、仁王経を講ぜられしかども、その験もなかりけり。また或人申しけるは、
容顔美麗なる白拍子を、百人めして、―― 「御坊様。」 今は疑うべき心も失せて、....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
うか。……若菜の二葉の青いような脈筋が透いて見えて、庖丁の当てようがござらない。
容顔が美麗なで、気後れをするげな、この痴気おやじと、媼はニヤリ、「鼻をそげそげ、....
「マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
。そして何よりも――眠れる獅子王《ししおう》の傍に咲く牡丹花《ぼたんか》のような
容顔、春風になぶられてうごく雄獅子の髭《ひげ》に戯むれ遊ぶ、翩翻《へんぽん》たる....
「三国志」より 著者:吉川英治
う。――曹丕はつと寄って、むすめの前髪をあげて見た。そして自分の錦袍の袖で、娘の
容顔をふいてやった。 「ああ! これは夜光の珠だ」 曹丕は、剣を拾いとって、舞....
「三国志」より 著者:吉川英治
の室へ声をかけた。 彼の妻は、徐氏という。 呉には美人が多いが、その中でも、
容顔世に超えて、麗名の高かった女性である。そして、幼少から易学を好み、卜をよくし....
「三国志」より 著者:吉川英治
これに対してどういう動きを示すだろうか。 蜀皇帝の位についてからの玄徳は、その
容顔までが、一だん変って、自然に万乗の重きを漢中王の頃とはまた加え、何ともいえぬ....