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「宿営〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宿営の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
陣中日誌(遺稿)」より 著者:山中貞雄
、船で塘沽に至り、更に貨物列車で天津東站駅に到着 支那旧城内の南関大街の民家に宿営 狭くて手足を延ばしては寝むれない。 上着を間違えるギャグ(ラストシーン....
前哨」より 著者:黒島伝治
る。 ところで、それ以前、約二週間中隊は、支那部落で、獲物をねらう禿鷹のように宿営をつゞけていた。 その間、兵士達は、意識的に、戦争を忘れてケロリとしようと....
李陵」より 著者:中島敦
※柳《かわやなぎ》の葉ももはや落ちつくしている。木の葉どころか、木そのものさえ(宿営地の近傍《きんぼう》を除いては)、容易に見つからないほどの、ただ砂と岩と磧《....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
落ちてくる「光る円筒」であった。それは天空から無数に落ちて来て、今マルモ探検隊が宿営《しゅくえい》しているとことから二キロばかりはなれた地点に落下した。おどろい....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
うというのである。政宗が服したのであるから刃向おうという者は無い。秀吉が宇都宮に宿営した時に政宗は片倉小十郎を従えて迎接した。小十郎は大谷吉隆に就いて主家を悪く....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
にしましょう。 それは一八二七年の七月、わたしが自分の連隊を率いて、ルーアンに宿営している当時のことでした。ある日、わたしが波止場の近所をぶらついていると、な....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
守を従えて四月入洛し、土岐は芬陀利花院《ふんだりげいん》に、斎藤越後守は東福寺に宿営すると、早速にまたたびたび催促の使者を差し向けた。延徳二年の秋には葉室家が義....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
年前には閲兵式の時の皇帝の席をささえていた円柱であった。グロス・カイヨーの近くに宿営していたオーストリア軍の陣営の焚火《たきび》のために所々黒くすすけていた。そ....
次郎物語」より 著者:下村湖人
ゃくちゃにひっくりかえしたそうである。 叛軍の一部は今朝から赤坂の山王ホテルに宿営している。料亭幸楽も午前十時ごろ若い将校から多量の酒と弁当の注文をうけたが、....
ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
悩みを与えなかったと同様に、セルゲイをも悩まさなかったのである。三度目か四度目の宿営地に着いた日、カテリーナ・リヴォーヴナは薄暗くなるかならなぬうちから例の袖の....
雪の透く袖」より 著者:鈴木鼓村
かの東北有数の嶮阪なる○○峠を越えて、その日の夕暮近く、兼て期定されたる、米沢の宿営地に着したのであった。 ところが、この地に着いて、偶然私は憶出したのは、こ....
越中劍岳先登記」より 著者:柴崎芳太郎
ごとく到底攀ずる事が出来ない、かくて一行は当日午後一時に下山し始め同四時に前夜の宿営地に無事引上げここに第一回の登山を終った。第二回には三角点測量標を建設せんも....
三国志」より 著者:吉川英治
うものであったろう。 ともあれ、命をうけた夏侯惇は、兵をひきいて、許都の府外に宿営し、王必はそういうわけで、御林軍の長となって、日々、禁門や市街の警備にあたり....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
く新しい本の中の或る章で、私はこの思想の戯れの理由を研究するであろう。) この宿営地――これはベートーヴェンの聴聞者の大多数がそこで立ち留まる場所であるが――....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
わち小戦)の価値が極めて大きい。 作戦は通常冬期に至れば休止し、軍隊を広地域に宿営せしめて哨兵線をもって警戒し、この期間を利用して補充、教育その他次回戦役の準....