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宿墨
「宿墨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宿墨の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、井戸縄が走ったと思うと、金盥へ入れた硯の上へ颯とかかる、水が紫に、墨が散った。
宿墨を洗う気で、楊枝の房を、小指を刎ねて※りはじめたが、何を焦れたか、ぐいと引断....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
り》をとって、発止《はっし》と唐紙《からかみ》へ向って投げつけました。硯の中には
宿墨《しゅくぼく》がまだ残っていた――唐紙と、畳に、淋漓《りんり》として墨痕《ぼ....