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宿札
「宿札〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宿札の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
としての青山の家業で、それには相応な心づかいがいる。前もって宿割の役人を迎え、御
宿札というもののほかに関所を通過する送り荷の御鑑札を渡され、畳表を新しくするとか....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
手町通りは「参謀総長宮殿下」「伊藤内閣総理大臣」「川上陸軍中将」なんどいかめしき
宿札うちたるあたりより、二丁目三丁目と下がりては戸ごとに「徴発ニ応ズベキ坪数○○....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
は番所ができ、その横手には、青竹の菱垣《ひしがき》を結いめぐらして、まんなかに、
宿札が立っている。
逆目《さかめ》を避けた檜《ひのき》の一まい板に、筆ぶとの一....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
だ、町掟も心得なしに」 「叱言を伺いに来た訳じゃござんせん。恐れいりますが、その
宿札と、事のついでに、お心当りの旅籠を一つ……」 「いいとも、宿をさしても上げる....