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宿根
「宿根〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宿根の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カズイスチカ」より 著者:森鴎外
の北向きの室は、家じゅうで一番狭い間で、三畳敷である。何の手入もしないに、年々|
宿根《しゅくこん》が残っていて、秋海棠《しゅうかいどう》が敷居と平らに育った。そ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
の羽すすきに過ぎない。しかも私の最も愛好するのは、そこらに野生の薄である。これは
宿根の多年草であるが、もとより種まきの世話もなく、年々歳々生い茂って行くばかりで....
「日記」より 著者:宮本百合子
争いの形をとって、別れることは、自分に実に悲しい。 Aは、若し自分の裡にある、
宿根草のような狭い自分勝手さ、自己中心を反省する自覚がなければ、一生孤独で終るだ....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
から日本に渡ったもので、今日、日本では鑑賞花草としてよく人家の庭に栽えられてある
宿根草であるが、もとより日本には野生はない。 このイチハツは日本で名づけた俗名....
「植物知識」より 著者:牧野富太郎
る習慣がある。つまり離別《りべつ》を惜《お》しむ記念にするのであろう。 芍薬は
宿根性《しゅっこんせい》の草本《そうほん》で、その根を薬用に供《きょう》する。春....
「カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
ata Fisch. の学名を有する。シベリア、北支那方面からわが日本に分布せる
宿根草で、水辺あるいは湿原に野生し、わが邦では無論かく自生もあれど、通常は多くこ....
「我家の園芸」より 著者:岡本綺堂
の羽すすきに過ぎない。しかも私の最も愛好するのは、そこらに野生の薄である。これは
宿根の多年草であるから、もとより種まきの世話もなく、年々歳々おい茂って行くばかり....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
まってきましたが、それでも地方的な趣きは現れます。小木の港からやや離れたところに
宿根木と呼ぶ小さな漁村があります。折があったら訪ねて下さい。世にも珍らしい家並の....