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宿泊
「宿泊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宿泊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浜菊」より 著者:伊藤左千夫
あんなに親切らしく云いながら、百里遠来の友じゃないか。厄介というても一夜か二夜の
宿泊に過ぎんのだ。どうも解らんな。それにしても家の人達はどうしたんだろう。親父さ....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
にとり、最も重要なる施設は住宅である。私は現在のところ、村人の數だけの旅客を常に
宿泊せしめ得る、完備した近代的ホテルのごとき共同建築物が住宅として理想的だと考え....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
の扉を押した。 三階へ上り、部屋からお手伝いさんを追い出すのももどかしかった。
宿泊料とチップを受けとって、ふくら雀のようなお手伝いさんが出てゆくと、私は外套を....
「海底大陸」より 著者:海野十三
意を伝達することにしよう」 長良川博士は、あとのことをふたりにたのんでおいて、
宿泊所の交渉のために、シムトン会長のいる建物へと出かけた。 生物学会は、同じ大....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
のお話ですが、明朝、もう一度、御出で願うか、それとも御急ぎなら、所に附属している
宿泊所で、お待ちになってはということでございますが、どっちになさいますか」 「そ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
と、そこはごみごみした住宅街といったようなところ。むっと臭気が鼻をつく。労働者の
宿泊するところらしい。 「こっちへこっちへ」 とでもいいたげに、張は指さしては....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
クに入れられた。そこには多勢の男女が居て、後から分ったところによると、家族づれの
宿泊所だった。バラックとは名ばかり、下に柱をくんで、畳が四、五枚並べてあった。天....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
田舎ものは嫌いだ、虫が好かぬ、一所の内に居ると頭痛がすると言い出して、地方の客の
宿泊をことごとく断った。神田の兄哥、深川の親方が本郷へ来て旅籠を取る数ではないか....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
にまかせた方が可い。 ――当方で御指定いたした旅館へはおいでなくとも、先生が御
宿泊なさりそうな四五軒、しかるべき旅館も探したが、お見えにならない。最早今夜に迫....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
、むなしく帰家し母に告ぐれば、父の故人某の近傍には二、三の親戚あれば、いずれにか
宿泊せしならんと、ともに語れり。しかして、その遺骸を発見せしは、三月一日午後一時....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
屋 六時半、赤沢ノ小屋を見舞う、此処は昨今の旱天続きで容易に水を得られぬから、
宿泊出来ぬそうだ。七時二十分には、目ざす落合ノ小屋、処は梓川と二ノ俣川との合流点....
「西航日録」より 著者:井上円了
愛海風光慰客愁、雲水渺茫望窮処、青山一髪是蘇州。 (北のかたに遊び、その夜は港に
宿泊した。愛の海の風景は旅人の思いを慰める。雲と水ははてしなくひろがり、さらにそ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
は絶対的に入港を許さざるのみならず、近年は商店を開くことを許さず。地方を旅行して
宿泊せんとするに拒絶する旅店多く、劇場、料理店すらも、入るを許さざるほどなりとい....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
が、いかにも金がたんまりあるかのように泰然と落着くことにした。しかし最初から無銭
宿泊のつもりではなかった。なんとかせねばいかん、なんとかなるだろう、という気持だ....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
とても堪えられないで脱出して上海へ来られたのであって、十月三日に着いて共和旅館に
宿泊中であったのだが、それからは八日、十日、十二日と店へ来られたらしい。しかも十....