宿直所[語句情報] » 宿直所

「宿直所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宿直所の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
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神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
到殿、舞殿、神餐殿、御饌殿、御炊殿、盛殿、斎館、祓殿、祝詞屋《のつとや》、直殿、宿直所、厩屋、権殿、遙拝所の十八建築なければ設備全しと言うべからずとて、いかに神....
源氏物語」より 著者:紫式部
して嫉妬《しっと》の焔《ほのお》を燃やさないわけもなかった。夜の御殿《おとど》の宿直所《とのいどころ》から退《さが》る朝、続いてその人ばかりが召される夜、目に見....
源氏物語」より 著者:紫式部
たの》の少将などには笑われていたであろうと思われる。 中将時代にはおもに宮中の宿直所《とのいどころ》に暮らして、時たまにしか舅《しゅうと》の左大臣家へ行かない....
源氏物語」より 著者:紫式部
から、源氏は逢《あ》いたく思召《おぼしめ》す帝《みかど》の御心中を察して、御所の宿直所《とのいどころ》にまで出かけた。退出の時は左大臣が自身の車へ乗せて邸《やし....
源氏物語」より 著者:紫式部
たいつ恋しいお顔が見られるかと夢中になって、それ以来どの恋人の所へも行かず宮中の宿直所《とのいどころ》ででも、二条の院ででも、昼間は終日物思いに暮らして、王命婦....
源氏物語」より 著者:紫式部
の兵部《ひょうぶ》大輔である人が父であった。多情な若い女であったが、源氏も宮中の宿直所《とのいどころ》では女房のようにして使っていた。左衛門の乳母は今は筑前守《....
源氏物語」より 著者:紫式部
になって行ってしまった。 源氏は友人に威嚇《おど》されたことを残念に思いながら宿直所《とのいどころ》で寝ていた。驚かされた典侍は翌朝残っていた指貫《さしぬき》....
源氏物語」より 著者:紫式部
てきて、春の夜の御所の中が美しいものになっていった。酔いを帯びた源氏はこのままで宿直所《とのいどころ》へはいるのが惜しくなった。殿上《てんじょう》の役人たちもも....
源氏物語」より 著者:紫式部
に入りであったのであるから、人の譏《そし》りも思召《おぼしめ》さずに、お常御殿の宿直所《とのいどころ》にばかり尚侍は置かれていた。お恨みになったり、永久に変わら....
源氏物語」より 著者:紫式部
になって、一人だけ離れて御所の中の東宮の御在所に侍しているのである。源氏の現在の宿直所《とのいどころ》もやはり昔の桐壺《きりつぼ》であって、梨壺《なしつぼ》に東....
源氏物語」より 著者:紫式部
に左大臣が三女を東宮へ入れた。麗景殿と呼ばれることになった。 源氏のほうは昔の宿直所の桐壺の室内装飾などを直させることなどで時日が延びているのを、東宮は待ち遠....
源氏物語」より 著者:紫式部
告をあそばしたために、兵部卿の宮は時が時であったから苦しくお思いになって、桐壺の宿直所へおいでになり、手紙を書いて宇治へお送りになったあとも、心が落ち着かず吐息....
源氏物語」より 著者:紫式部
て、風もはげしく出てきたので、音楽遊びは予定より早く終わりを告げた。兵部卿の宮の宿直所に今日の参会者たちは集まって行き夜の食事をいただいたりしていた。右大将は部....