宿許[語句情報] »
宿許
「宿許〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宿許の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
われますが、なにしろお此さんが殺したなぞとは実に飛んでもないことで……。けさほど
宿許《やどもと》から徳蔵がまいりまして、仏の遺言というのを楯《たて》に取って、ど....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
宿して、だんだん起居《たちい》も大儀になって来たので、この七月に暇を取って新宿の
宿許《やどもと》へ帰って、十月のはじめに女の児を無事に生み落しました。ところがそ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
人の吟味を受けた後に、新次郎は重罪であるからすぐに伝馬町の牢屋へ送られた。お直は
宿許へあずけられ、宇吉は主人方へ預けられた。これで一方の埒は明いたが、磯野小左衛....
「護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
井亀之進様のお邸へ往ってくれ。口上はこうだ。手前は御当家のお奥に勤めているりよの
宿許から参りました。母親が霍乱で夜明まで持つまいと申すことでござります。どうぞ格....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
きょうの潮干狩の群れはさんざんの体でみな引き揚げた。 二 めいめいの
宿許へ引き揚げて、やれよかったと初めて落ちつくと共に、どの人の口に上ったのもかの....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
のほかはなかった。 それと同時に、与市の家へは庄兵衛の使が来て、左様な不埒者の
宿許へお冬を預けておくことは出来ぬというので、迎いの乗物にお冬を乗せて帰った。そ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
治山田の米友です。何が何だかわからないが、まるで出来損いのお茶番だ。 ははあ、
宿許を出立の時、短気を起して手出しをするなと、道庵先生に誡められたのはこの辺だな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
りました。 三十一 「ここは三条大橋でございます、この辺で、お
宿許を教えていただかないことには、あとは東海道筋百二十二里……あ、提灯の蝋燭《ろ....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
、酒肴の饗応にあずかっては相成らぬという掟にはなっているが、詰所にあてられている
宿許から折りおりの饗応を受けるのは、ほとんど年々の例になっているので、誰も怪しむ....