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宿駅
「宿駅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宿駅の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武蔵野」より 著者:国木田独歩
谷街道となりて、郊外の林地《りんち》田圃《でんぽ》に突入する処の、市街ともつかず
宿駅《しゅくえき》ともつかず、一種の生活と一種の自然とを配合して一種の光景を呈《....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
んなことを、隊長は、考えていた。 また一つ、崩れるような大きな爆発音がして、新
宿駅の方が急に明るく火の手があがり、それが、水でも流したように、見る見るうちに四....
「赤外線男」より 著者:海野十三
四月六日で、月曜日だった。 ところは大東京で一番乗り降りの客の多いといわれる新
宿駅の、品川方面ゆきの六番線プラットホームで、一つの事件が発生した。 それは丁....
「忘れえぬ人々」より 著者:国木田独歩
る。僕らがその夜、疲れた足を踏みのばして罪のない夢を結ぶを楽しんでいる宮地という
宿駅もこの窪地にあるのである。 『いっそのこと山上の小屋に一泊して噴火の夜の光景....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
は鎌倉街道ではあるが、山の坊という感じで、浅間山麓の沓掛や追分のような、街道筋の
宿駅とは違ったところがある。吉田だけは、江戸時代から、郡内の甲斐絹の本場を控えて....
「空襲警報」より 著者:海野十三
幕のなかに入れた。 「あのゥ、これは大きな声でいえないことだけれど、実は、いま新
宿駅のそばを通ってきたんですがね、駅のところは黒山の人なんで……」 「黒山の人?....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
およばないという次第である。 先日、帝人の江口榛一が酔っ払って帰れなくなり、新
宿駅前の交番へ泊めてもらって、居合した浮浪児とだき合って一夜をあかしたそうである....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
★ 私は一九五〇年四月十五日という土曜日に、許可を得て、新
宿駅前の交番に立番し、つづいて上野公園の西郷さんの銅像下の交番に詰め、お巡りさん....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
の明けるまで、神宮外苑をグルグル歩きまわっていたのである。始電がうごきだして、新
宿駅で別れたとき、疲れきって、物を言う力もなかった。 そのときも、記代子は怒っ....
「指輪一つ」より 著者:岡本綺堂
も知れません。」 僕はおごそかに答えました。 われわれは翌日東京に着いて、新
宿駅で西田さんに別れました。僕の宿は知らせておいたので、十月のなかば頃になって西....
「火の扉」より 著者:岸田国士
つとほかにとるべき方法があるかどうか、そういうことはほとんど考えなかつた。 新
宿駅のホームで、もうかなり続いている行列に加わり、送つて来てくれた夫とぽつり/\....
「光は影を」より 著者:岸田国士
さ迷わせたのである。 その日の夕方、彼は、たゞここ二日旅に出ると言い残して、新
宿駅から松本までの切符を求めた。ともかく、百瀬秀人の住所が手帳に書きつけてあつた....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
す。映画館を出るとピースを買ってのんだが、うまくなかった。 あてがないので、新
宿駅の西口附近をぼんやり歩いていたら、若い男が、 「いゝ女がいるから遊んで行かな....
「火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
佐野(今は「裾野」駅)、三島、沼津と、廻って行くようで、しかも東海道が古くからの
宿駅であるように、シャスタ山麓の村落も、街道も、一八四八年以後の、米国西海岸への....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
師等は、いわゆる「宿の者」である。その「宿」が発達して、一般旅人を宿泊せしめる「
宿駅」となるものもあれば、「宿の遊君」を置いて婬蕩の方面に発展し、ついには遊女を....