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寂しむ
「寂しむ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寂しむの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
らしく老人のそう云う笑いの蔭にも、いずれこの真実さえ皆から揉み消されるであろうと
寂しむ響きが流れていた。
半ば繰り上げられた部屋仕切りの天鵞絨の蔭からピアノの....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
しく咲いている、昔々の家に鳴るオルゴールの音色のように、人生の孤独に凍《こご》え
寂しむ詩人の心が、哀切深く求め訪ねた家郷であり、そしてしかも、侘しいオルゴールの....
「後の日の童子」より 著者:室生犀星
童子は、答えようとしなかった。ちょうど自分一人でなかったことに気がつき、それを
寂しむような表情が漂うていた。 「季氏にこの子はあわせない方がよいかも知れない、....