寂光院[語句情報] » 寂光院

「寂光院〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

寂光院の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
趣味の遺伝」より 著者:夏目漱石
う》からまだ上《あが》って来ないがその紀念の遺髪は遥《はる》かの海を渡って駒込の寂光院《じゃっこういん》に埋葬された。ここへ行って御参りをしてきようと西片町《に....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
院妙念日潮大姉」とし、五世の祖|辰盛が「寂照院道陸玄沢日行居士」とし、その妻が「寂光院妙照日修大姉」とし、抽斎の妻|比良野氏が「※照院妙浄日法大姉」とし、同岡西....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ふらりふらりと侵入して行くもののようであります。 今晩はドチラへ、はい、大原の寂光院《じゃっこういん》に美しい尼さんがいると聞いたから、それを訪ねてみたいので....
桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
の梢の車道 智月 これを見てあれへはゆかん山桜 りん女 数年前の春だった。寂光院へいそぐ道すがら、次第に山深くいにしえの大原御幸道にわけ入った時、ふと傍ら....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
性が武力を持ったら、どんなものになるか、叡山の山法師は、好見本である。 大原の寂光院をたずねてゆく。ぼくの住む吉野村ではもう散り終えた梅が、大原では、なお白々....
舌のすさび」より 著者:吉川英治
うか。せめて思い出しては家庭でやらしてみるしかない。だが毎年、季節になると大原の寂光院の小松智光尼が、じぶんで作った山椒の佃煮を忘れず送ってくださるが、これはひ....