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寄与
「寄与〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寄与の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
れ、運動家であれ、頭領であれ、第四階級な労働者たることなしに、第四階級に何者をか
寄与すると思ったら、それは明らかに僭上沙汰《せんじょうざた》である。第四階級はそ....
「想片」より 著者:有島武郎
ょうこれにすぎない。ここに至って私は反省してみる。私のこの態度は、全く第三階級に
寄与するところがないだろうか。私がなんらかの意味で第三階級の崩壊を助けているとす....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
が狭小な地域に密集して永い間、深刻な闘争をくり返し、科学文明の急速な進歩に大なる
寄与をなしたけれども、その覇道的弊害もますます増大して今日、社会不安の原因をなし....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
客は一人も来はしないのだから。そして現在のところではまだ興行成績に関しては何らの
寄与もなし得ない人たちのほうがもうけすぎているのだという事情を十分理解しなければ....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
談論した六朝の清談家も無視することはできぬ。なかんずく、道教がシナ国民性の形成に
寄与したところ、「温なること玉のごとし」という慎み、上品の力を与えた点に対して敬....
「食魔」より 著者:岡本かの子
味の調不調の結果がひとりでに見分けられるらしい。食慾だけ取立てられて人類の文化に
寄与すべく運命付けられた畸形な天才。天才は大概片端者だという。そういえばこの端麗....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
けようと焼けまいと社会に何の影響も与えまいが、此中に充積する商品は皆日本の文明に
寄与する糧であった。戦争に勝っても日本の文明は猶だ欧米と比べものにならない今日、....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
を与えたる功績は決して争われないであろう。 凡そ何に由らず社会に存在して文明に
寄与するの成績を挙げ得るは経済的に独立するを得てからである。誰やらが『我は小説家....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
教訓が、果して諸子の精神的欲求に適合するか、否か、それが果して諸子の心境の開拓に
寄与する所あるか、否かによって去就を決すればよいのである。 換言すれば、われ等....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
にふさわしい人物でありまして、入会されたならば、クラブの精神、週報の文学的価値に
寄与するところ大なるものがありましょう。そして、その人とは、ほかならぬテオドル・....
「俳優と現代人の生活(対話Ⅴ)」より 著者:岸田国士
する。そういう訓練をしたという事と、両方で田村君の人間的成長というものにはかなり
寄与しているのではないか、そういうものを身につけて先生は再び舞台に戻つて来たが、....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
との論なく、ほうっとした笑いと、人から離れて人を懐しむゆとりとを、凡人生活の上に
寄与したことにある。 私は、歌壇の批評が、実はあまりに原始の状態に止って居るのを....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
カレー等の英国小説家が大文豪として紹介され、戯作の低位から小説が一足飛びに文明に
寄与する重大要素、堂々たる学者の使命としても恥かしくない立派な事業に跳上ってしま....
「北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
っと自由が許されていたならば、北海道の移住民は日本人という在来の典型に或る新しい
寄与をしていたかも知れない。欧洲文明に於けるスカンディナヴィヤのような、又は北米....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
との間には戦争の状態が残っておるのであります。かかる中にあって、いかに世界平和に
寄与せんとするかということは、日本外交の重大問題であります。これがためには、日本....