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「寄書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

寄書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
家とはああいう人間のことをいうのだと教えてみよう。そしてもしうまく書けたら新聞の寄書としても十分役立つに違いないとも思いめぐらしていた。左手を深々と内懐から帯の....
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
《なるかわ》鉄忠氏これなり。この人、四十一年二月以降の『神社協会雑誌』にしばしば寄書して、「神社整理の弊害」を論ぜる、その言諄として道理あり。今その要を撮し、当....
ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
に現代の遺伝学説に近似するものであって、この事はすでに近ごろのネチュアー(6)の寄書欄で注意した人もあったくらいである。 五 第五巻の初めにおい....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
ば道楽仕事であった雑誌をビジネスとして立派に確立するを得せしめ、且雑誌の編纂及び寄書に対する報酬をも厚うして、夫までは殆んど道楽だった操觚をしてプロフェッショナ....
一つの思考実験」より 著者:寺田寅彦
らゆる団体の代表的人物を網羅したものでなければならない。そしてそれらの社員は単に寄書家という格で外様大名のような待遇を受けるのでなくて、その社の仕事の全体に参与....
十二支考」より 著者:南方熊楠
出すのだ。一九〇二年頃の『ネーチュル』に、インドにある英人ジー・イー・ピール氏が寄書して、犬の両眼の上に黄赤い眼のような両点あるものは、眠っていても眼を※《みは....
中条精一郎の「家信抄」まえがきおよび註」より 著者:宮本百合子
・オリエンタルホテルの絵葉書。父のほかに「いが栗老人」などと自署された他の人々の寄書がある。ホテルの木立の間に父の筆で、雲を破って輝き出した満月の絵が描加えられ....
獄中消息」より 著者:大杉栄
かくも一家が食って行けるとはありがたいことだ。しかしこれはみな編集者を始め大勢の寄書家諸君のお蔭だ。そのつもりで、足下は一方に広告や売捌きに勉強して、それらの人....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
は、句会に列席して、俳句をつくったり、何かの紀念日には、掛軸や額の大きさの紙に、寄書をした。父は私を殊に愛してくれた。夕方、玄関のベルがなると、みんな一斉に出迎....
役人の頭」より 著者:末弘厳太郎
いう問題を多少考えてみたいのです。 二 今から一〇日ほど前の某紙寄書欄に一新帰朝者の税関の役人に対する不平が載っていました。それによると、税関の....
双面獣」より 著者:牧逸馬
て終った。 この屍体発見の時のことを、ドウマイアはデトロイト時報《タイムス》へ寄書して、 「私は眼を瞑ってドロシイの屍体を堤の草の上へ下ろした。警官として斯う....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
賞して常に反覆細読していた。最も驚くべきは『新声』とか何々文壇とかいうような青年寄書雑誌をすらわざわざ購読して、中学を卒業したかそこらの無名の青年の文章まで一々....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
名の学者の覆面か、あるいは隠れたる篤学であろうと想像し、敬意を表しかたがた今後の寄書をも仰ぐべく特に社員を鴎外の仮寓に伺候せしめた。ところが社員は恐る恐る刺を通....
雪雑記」より 著者:中谷宇吉郎
うでも良いと思っていたところが、それを読んだ英国の気象台長シムプソン博士が同誌の寄書欄へ早速一文を寄せて、雪の命名法は中谷《なかや》の方が正しい、『オックスフォ....
特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
、ことさらに旧名を掲げておいたのである。 また云う、享保十七年五月の「六条村年寄書上」に、「人数合六百三十六人、内男三百二十五人、女三百十一人。右は当村の人数....